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風の中の詩

花の名を問うなかれ

作者: 惠美子

すべてはとまった。なにもかもなくなった。

わたしの手にも足元にもなにも残されていない。

いままで信じてすがってきたものが、あんなにも簡単に壊れて消えてしまうとは

誰も知らなかったことでしょう。


いいえ。本当は人の世の中で何度も繰り返されてきていたこと。

わたしの身の上には起こらない、関わりのない事象だと思っていた。

それがどうしたことでしょう。

いきなりやってきた。


涙も出ません。何事もなかったような振りをして過ごします。

それがわたしにとって残された矜持であり、義務だから。

わたしがあなたを完全に理解できないように、

あなたはわたしを全く理解できていない。


いいのです。許しましょう。

だからわたしを許しなさい。

少しずつおかしく道を踏み外してゆこうとも、引き留めないでいなさい。

本当の自分とは探すものではなく、創り上げていくもの。

わたしとあなたの道は分かれました。


微笑んでいても、それは本心からではないの。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 問いません。 ここから、見ています。やがて優しい陽があなたに注ぐよう。 [一言] 読了ツイートを惠美子さんはご覧になれないので、こちらにも書かせていただきました…
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