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第5部 第6話【新直木賞】

 新生日本革命後、キョウイチは日本国の天皇として正式に即位し、日本の政治、経済、教育などをたったひとりでおこなう【哲人政治】をスタートさせていた。


 


 

 それから間もなくして失業者は0になり、ホームレスの人たち、ニート・ひきこもりの人たちも徐々に社会に復帰を果たしていった。


 


 

 【生得的嗜虐性】の発見によって性犯罪、児童虐待、DVの件数も飛躍的に激減。さらに労働をしなくていい立場ということで、女性たちの安寧に満ちた至福の日々が果てしなく続くようになっていた。


 


 

 また、貨幣経済がなくなったため、詐欺などの犯罪が完璧に根絶されたのはいうまでもない。


 


 

 かつて犯罪組織の一員として活動していた者たちの大半は【7日間土下座の刑】でキョウイチに寛恕され、それ以後はなんらかの生産的労働について真面目に働くようになっていった。


 


 

 そんな中、キョウイチがまたしても新たな法律を創案。それは作家たちの活動についてのものだった。【ヴァージン・ビートチャンネル】を通してキョウイチは説明した。


 


 


 

 作家のみなさん、かつては貨幣経済の時代だったので、なにをしてでも本を売って利益を上げようと躍起になったと思うけど、貨幣経済がない今はそんなことする必要がないんだよね。


 


 

 でもねぇ、作家として生きていくためには、それなりの条件をクリアし続けてもらうことになる。


 


 

 まず、年に必ず1冊は新作を発表すること。そしてその新作が、ファンクラブに所属しているファンの8割以上に10点満点中8点以上の評価をされること。もしもこの条件がクリアできなかったら、即作家をやめてもらう。


 


 

 これでわかるように、ファナティックなファンたちは必ず新作を読み、必ず評価をしないとダメなのよ。ちなみに評価方法はアマゾンの☆形式でいいと思う。


 


 

 作家のみなさん、ファンから☆10個中8個以上の評価を得られる作品を毎年書き続けてくれたまえ。


 


 


 

 次にキョウイチは文学賞の説明をした。


 


 


 

 年に1回、その年1番すぐれた小説に賞を贈りたいと思う。賞の名前はずばり【新直木賞】。従来の直木賞よりグレードアップしたやつだね。


 


 

 で、選び方なんだけど、今までのように少数の選考員たちが選ぶような形じゃなく、国民投票っぽくしたいと思う。


 


 

 国民は読んだ小説の評価を、アマゾンの☆10個のやつでしっかり評価するように。そして☆8個以上の評価が最も多かった作品に新直木賞を贈りたいと思う。


 


 

 ちなみに新直木賞を受賞した作家の人には次の年の1年間、労働者と同じレベルの暮らしをおくっていいことにする。


 


 


 

 そのときだった。スタジオの出演者がキョウイチに次のような質問を投げかけた。


 


 

 「あのぉ、キョウイチ天皇」


 


 

 「え?なんだい?」


 


 

 「新直木賞ということは……新芥川賞のほうはどうなるんですか?」


 


 

 「ああ、そのことについも今からちゃんと説明する」キョウイチはいった。「芥川賞は……」

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