桜色の瞬間
見上げれば
桜の影が透き通る空
風がつむぐ甘い囁き
薄紅の花びらが舞う
君の背中を
追いかける視線が
どこにも行き着けない
桜並木の向こう
足元にこぼれた陽射しが
春を揺らめかせる
私を見守る瞳がある
輪郭を思い描けば
心に静かな波紋を生む
言葉にならない想いが
波のように広がる
探しものを求めているようだ
見上げれば
桜の影が透き通る空
風がつむぐ甘い囁き
薄紅の花びらが舞う
君の背中を
追いかける視線が
どこにも行き着けない
今君を待つ風景が広がる