片想いって、こんなに辛かったっけ?
私は私のママから、こう言われていたの!
“女の子は、恋をしている時が一番かわいいものなのよ!
だから誰でもいいから、好きな男の子の一人や二人、作りなさい!”
【片想いでもいいの?】
【勿論! “両想いより片想いの方がよりいいわ!”】
【うん!】
私は素直に、アノ時母に言われた事を大人になった今でもちゃんと守っている!
私は中学、高校、大学と順調に片想いを続けてきた。
勿論! “私が好きになった男性は変わっていっているけど......。”
それでも片想いをしてる間は、小さな幸せも心から喜べる優しい
女性に成長していってると自分に自信を持てるようになった!
全て、“母のおかげだ!”
母の言った事を守ってきたおかげで、私は片想いをする事が当たり前に
感じるようになったの!
『あのさ、アコちゃん?』
『えぇ!? なんですか?』
『“今度の日曜日、空いてるかな?”』
『あぁ、別に空いてますよ。』
『じゃあ、飲みに行かない? 友達も連れて来るからさ!』
『わーあ! 嬉しい、絶対に行きます!』
『アコちゃんはノリがいいから、男受けするんだよねぇ~!』
『そうなんですか~そう言われると嬉しいなぁ!』
『じゃあ、また連絡するね!』
『はい。』
・・・まさか? “この飲み会で私はまた新しい片想いがはじまった!”
彼は本当に素敵な男性で、私の片想いだったの。
『よお! 元気~』
『元気~元気~ えぇ!? その子は?』
『今、同じ職場で働いているアコちゃん!』
『アコちゃん、初めまして! アキトです。』
『・・・よ、よろしくお願いします。』
『なんか、初々しいんだね。』
『えぇ~そうでもないですよ。』
『なんかいいね!』
『えへへ。』
私はこの日から、彼の事を毎日考えるようになった。
彼の連絡先も何も知らない私だけど、私には同じ職場の宇野さんが居る!
本気で彼の事が知りたくなったら、宇野さんに彼の事を訊けばいい!
ずっとそう思っていた!
・・・でも? 偶然、私はアキト君を街で見かけてショックを受ける!
彼の横には、“キレイな女性が居たからだ。”
まさか? 彼には既に彼女が居たなんて!?
“こんな片想いって、辛すぎませんか?”
今までの私の”片想いは、運よく男性に彼女が居なかっただけ!”
だからこんな悩みを今まで持ったことがなかった。
私が片想い中であっても、途中で彼女がデキる男性もいなかったし。
“片想いがこんなに辛いモノなら、はじめっからしなければよかった!”
【この時、初めて私は母を心から恨んだわ!】
一目惚れで、片想いなんて! 絶対にするもんじゃない!
毎日辛くて、泣いて過ごす日々が増えたのよ。
彼の事はもう諦めよう!
あの時、一回だけしか会ってないんだし、もう会う事もないかもしれない!
思いきって私は彼の事を吹っ切ろうと思った矢先に、また飲み会に私は
誘われた!
本当は行きたくなかったけど、、、?
私は仕方なく行く事に、、、。
そこにはやっぱり、“彼もきていた。”
そして今度は、いろいろと二人で話もできて余計に私は彼の事を好きに
なってしまったじゃない!
彼は定期的に、私にLINEを送ってきては私の心を惑わすようになる!
・・・もう、やめて!
“片想いって、こんなに辛かったっけ?”
もう一度! 時間を戻せるなら、、、?
もう彼には会いたくないと心から私は想っているわ。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。