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Broken Utopia〜狂った理想郷の探索者〜  作者: 盛々
0章 壊れた世界で産声を上げて
6/11

初めての錬金術

 小鳥が鳴いている。朝日が目に入り一気に眠りから目覚めた。


「あぁ、夢じゃなかったのか……」


 起きて顔を洗おうにも洗面台が無く、次に朝飯について考えたところで昨日から腹が減っていないことに気付いた。


「ここじゃ食料は要らないのか。現状あの人数が食っていくには厳しいし、そこは良かったと思うべきか…」


 現状に思いを馳せて少し落ち込んだところで、現実逃避のためにステータスを確認する。


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ヤソガミ トウヤ《Lv:3/99》

 種族:人間《Lv:1/99》

 職業:錬金術士《Lv:1/50》

 称号:ニュービー《Lv:1/1》

 HP:35/35

 MP:25/25

 STR:4(3+1)

 VIT:2

 DEX:6(5+1+1)

 INT:9(6+3)

 POW:6(4+2)

 MYS:15(10+5)


 スキル:『遠見Lv2』『逃走Lv1』『恐怖耐性Lv1』『鑑定Lv2』

 特性 :『異世界人』


 経験点:120

 名誉点:6

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「俺のレベルは2つ上がってSTRとINTが1づつ、DEXとPOWは2づつ上がったのか。経験点は表示されていたが、名誉点は……倒したモンスターの数か?まあ取り敢えず錬金術を取らないとな」


 ・取得可能スキル

『錬金術』『金魔術』『短剣習熟』『回避』『集中』『連携』


『錬金術』:アイテムの本質を扱うスキル。スキル効果、Lv1:合成 必要経験点:100

『金魔術』:物質を強化する魔術を扱うスキル。スキル効果、Lv1:エンチャント:シャープ、エンチャント:ハード 必要経験点:100

『短剣習熟』:短剣を上手く扱うスキル。短剣による与ダメージ+SLv×10%。短剣の損耗率低下。短剣の装備条件緩和。必要経験点:200

『回避』:自身への攻撃を認識した時、SLv×20%自身のDEXとINTを上昇させる。必要経験点:50

『集中』:1つの事に意識を集中させる。使用中それ以外の行動をとれなくなる代わりに全ステータス+SLv×20%。必要経験点:50

『連携』:このスキルを持つ者と意思疎通をとりやすくなる。必要経験点:50


「錬金術以外は取れそうに無いな。ただ後々全部取っておいた方が良さそうではあるか」


 それでは『錬金術Lv1』を取得っと。それじゃあ早速試してみるか。


「『錬金術Lv1』の効果は合成か。成る程、2つのアイテムを1つに変え、両方の特性を引き継がせられるのか。ただし装備を作るなら元になる装備が必要と。なら現状俺に作れそうなのはナイフ、服、ポーションが1つづつだな」


 そうだな、もし作るとしたら、初心者のナイフにはムシネズミの前歯、初心者の服にはムシネズミの毛皮、初心者用ポーションとなら……ハート草が良さそうだな。


「アカネ曰くMPは時間経過で回復するらしいし、早速やってみるか」


「『錬金術・合成』」

 そう唱えると目の前に光る魔法陣が現れる。その陣には左右両方には、そこにアイテムを入れろと言わんばかりの空白が有る。意識を集中させながら左に【初心者の服】を、右に『ムシネズミの毛皮』を投入しマナを送り込む。幸いあまりマナを消費した感覚は無く、そのままリズムに合わせてマナを魔法陣に巡らしていく。


「意外とっ、神経、使うなっ!これ!」


 そうして魔法陣全体にマナが満ちたところで陣が光り輝き、後には1着の服が残されていた。


「ふーっ、何とか出来たな。取り敢えず『鑑定』」


【虫鼠の皮殻服+2】

 ムシネズミの毛皮を服に仕立てた装備

 急所や関節を守るように甲殻が配置されている

 作成に成功しており性能が上昇している


 ・装備効果

 DEF+5(+2)

 着心地上昇

 耐久上昇

 斬撃耐性(微)

 急所耐性(弱)


「思っていたより上手くいってたな。恐らく着心地と耐久は初心者の服からの引き継ぎ、そこに成功の効果でDEFが2上がり斬撃耐性を獲得したのか。MP消費はたったの5だったし、次はナイフいくか」


 再び魔法陣を展開し、今度は左に【初心者のナイフ】、右に『ムシネズミの前歯』を入れてマナを注ぐ。リズムゲームは先程と同じような難易度であり普通にクリア出来た。


「2回目なだけあってさっきよりも簡単に感じたな。それじゃあ『鑑定』」


【虫鼠の歯短剣】

 ムシネズミの前歯を刃に使用した短剣

 その刃は鋭く研がれており急所を切り裂けば即死させられるかもしれない


 ・装備効果

 ATK+5

 耐久上昇

 急所特攻(微)


「今回は普通の出来みたいだな。まぁ2回目で失敗しなかっただけ良しとするか。それでは最後にポーションを合成してみるか」


 折角なので、今回は魔法陣に要求されていると感じるより多めにMPを注ぎ込んだ上で、左に『初心者用ポーション』を、右に『ハート草』と『ツルギ草』を1枚づつ投入してみる。


「はぁ!?いきなりっ、難易度っ、上がり過ぎだろっ!」


 先程の2回とは比べ物にならないほど難易度が上がっており失敗しかけるが、幸運にも致命的な失敗はせず最後まで終わらせられた。


「な、何とか成功はしたか……。出来るものなんだな、もう当分しようとは思えないが……。『鑑定』」


『バーサークポーション』


 ・アイテム効果

 効果時間:30s

 STR+100%

 HP最大値の1%分ダメージ/1s


「は?いや…何だこれ、怖。HPを回復する効果とATKを上昇させる効果が混ざって、HPを減らしてSTRを上昇させる効果になったのか…?強いは強いが俺やアカネ向きじゃないな…」


 もう合成出来る物も無いし部屋から出てアカネと会うか。アイツの装備も合成しておかないとな。

お読みいただき、ありがとうございました


少しでも、続け! 頑張って! 思っていただいたら

ブックマークやいいねと広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけると幸いです

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