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Broken Utopia〜狂った理想郷の探索者〜  作者: 盛々
0章 壊れた世界で産声を上げて
5/11

街への帰還と戦利品

 あれから2回モンスターの気配を感じたが会わないようにして街まで帰ってきた。


「何とか無事に帰ってこれたな。それじゃ早速戦利品の確認といくか」


「そうね。取り敢えず互いに手に入れたアイテムを全部出しましょうか」


『アイテム一覧』

 ムシネズミの毛皮×2、ムシネズミの前歯、ムシネズミの複眼、良質なミント×3、マナの篭められたミント×5、ツチガメの肉×2、ツチガメの甲羅、ツチガメの堅甲羅、草?×20、石ころ?×20、木の枝?×5


「結構集めたな。全部鑑定するか……」


「20個で1スタックだったのよ。取り敢えず拾える物はそれだけ拾ったわ」


「数も多いしさっさと始めるか…『鑑定』」


『ムシネズミの毛皮』

 ムシネズミから剥ぎ取った毛皮

 所々に甲殻が存在するため防具に向いている

 ただし袋や服には使い辛いだろう


『ムシネズミの前歯』

 ムシネズミから剥ぎ取った鋭い前歯

 これはムシネズミにとって最大の武器である

 そのため見た目よりも切れ味は良い


『ムシネズミの複眼』

 ムシネズミから剥ぎ取った複眼

 色や形を認識する能力が低く動体視力も悪い

 焼くとプチプチとした食感が美味


『良質なミント』

 ゴブリンを生み出していたミント

 栄養を豊富に取り込み元気に育った

 つまり唯のミント


『マナの篭められたミント』

 ゴブリンを生み出していたミント

 栄養を豊富に取り込み元気に育った

 ゴブリンとして長く過ごしマナを帯びている


『ツチガメの肉』

 ツチガメから剥ぎ取った肉

 あまり臭みもなく淡白な味わい

 食べると滋養強壮の効果がある


『ツチガメの甲羅』

 ツチガメから剥ぎ取った甲羅

 土が圧縮されて変質して出来ている

 割れにくい土器を作れる


『ツチガメの堅甲羅』

 ツチガメから剥ぎ取った甲羅

 土が非常に圧縮され特殊な鉱物に変質している

 盾や鎧に向いている


『雑草』

 そこら辺に生えているただの草

 雑草という草は無い

 ただいちいち区別する必要も無い


『ハート草』

 ハートの形をした葉が特徴的な草

 葉にはHPを僅かに回復するマナを含んでいる


 ・アイテム効果

 HP2回復


『ツルギ草』

 鋭く尖った葉が特徴的な草

 葉にはATKを僅かに上げるマナを含んでいる


 ・アイテム効果

 3分間ATK+2


『石ころ』

 そこら辺に落ちているただの石

 握っていると少し落ち着く

 投げれば相手の気を引くくらいは出来る


『黒曜石』

 黒く輝く美しい石

 砕けば鋭くなり石器にも使える

 土と闇属性を僅かに高める


『木の枝』

 そこら辺の木の枝

 そこそこ硬くそこそこしなる

 振り回すと楽しくなれる


『マナの篭められた木の枝』

 そこら辺の木の枝

 マナを帯びているため実用にも耐える

 武器の柄や杖に使える


「めちゃくちゃ多かった……」

 全部で53個も鑑定したぞ。鑑定はMP消費とかは無いが使うと少し疲労が溜まるんだよな。


「思ったより当たりも有ったわね。ハート草が5つツルギ草が3つで、黒曜石が7個にマナの篭められた木の枝が2本。それに加えてモンスターから剥ぎ取れたアイテム。初めてにしては上々よね」


「そうだな。俺は錬金術を取ったあとそこら辺の建物で一眠りするが、アカネはどうする?」


「出来れば貴方に付いて行きたいのだけど、お願い」


「はぁ?何で知り合ったばかりの男にそんなこと言うんだ?」


「知り合ってもいない男達に襲われそうだからよ。一緒に戦った貴方なら信用出来るし……」


「あー、まあ分かった。アイテムの分配について、また後で話し合いたかったし合流の手間が省けたと思おう」


「ありがとう、これからよろしくね?」


「うむ、そう、だ、な……」


「眠そうねー。そこの宿屋だったと思われるとこにでも入って寝ましょうか」

TIPS ゴブリンについて


 この世界のゴブリンは植物の精霊である。

 一定以上チカラを持った植物は“肥料”を求めて動かせる体を求める。その結果別の体を得た個体を精霊、その肉体のまま動き出した個体を妖精と呼ぶ。

 ゴブリンは本体の植物が栄養を得るために生物を殺し、本体まで運ぶ。また生息圏の拡大と種の保全のために同族と共に活動し、他の植物のゴブリンとも争う。

 また、本体の植物が成長するごとにゴブリンも成長し名前が変わっていく性質を持つ。

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