初鑑定と出会い
職業やスキルは手に入れたが素手で戦うのは厳しいかと思っていた所、チュートリアルクエストとやらをクリアして手に入れたアイテムを思い出した。
「インベントリ!アイテムボックス!ストレージ!っと出たか」
どうやらストレージが正解だったらしい。三回目で当たって良かった。折角だし手に入れたばかりの『鑑定』でも使ってみるかな。
【初心者の服】
※譲渡不可
※耐久無限
・装備効果
DEF+2
【初心者のナイフ】
※譲渡不可
※耐久無限
・装備効果
ATK+2
『初心者ポーション』
※一定レベル以降使用不可
・アイテム効果
HP100%回復
初心者装備は早めに変えた方が良さそうだな。それにしても、初心者ポーションが一定レベル以降使えないとは言えエリクサーとは思わなかったな。
取り敢えず装備して近くの草原に向かうか。さっき経験点を使い切ったから『錬金術』のスキルも取れないしな。
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ヤソガミ トウヤ《Lv:1/99》
種族:人間《Lv:1/99》
職業:錬金術士《Lv:1/50》
称号:ニュービー《Lv:1/1》
HP:20/20
MP:10/10
STR:3(2+1)
VIT:2
DEX:4(2+1+1)
INT:8(5+3)
POW:4(2+2)
MYS:15(10+5)
スキル:『遠見Lv2』『逃走Lv1』『恐怖耐性Lv1』『鑑定Lv2』
特性 :『異世界人』
経験点:0
名誉点:0
右手:初心者のナイフ(ATK+2)
身体:初心者の服(DEF+2)
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「ねえ、もしかして貴方草原に行くの?それなら私も同行していいかしら」
「草原に行こうとは思っているが、何故だ?」
「そうね。一つ目は私が魔術士で詠唱時間が少しでも欲しいから。二つ目はこの状況でも街の外に向かえる人と情報の共有をしておきたいからよ」
「なるほどな。二つ目の情報共有は構わないが、一つ目はつまり肉壁に成れということか?」
「正直に言ってその通りね。魔術士は近距離への攻撃手段が無いから、時間稼ぎだけでもお願いしたいの」
「ぶっちゃけたな。まぁ俺は錬金術士で、最初からアイテムだけ拾って逃げるつもりだったしな。それでも良いならよろしく」
「錬金術士?私の方には無かったわね。まぁ戦闘の方は最悪時間稼ぎだけでもいいわ。私は魔術士のアカネよ、よろしく」
ほう。人によって選べる職業は違うのか。これだけでも知れて良かった。
「俺は錬金術士のトウヤだ、一先ずよろしく」
「ここから街の外まで少しあるし、話しながら行きましょう」
「そうだな。先ずは互いの選べた職業とスキルを話そうか。俺は職業は平民、戦士、魔術士、兵士、錬金術士で、スキルは最初は遠見、逃走、恐怖耐性、鑑定で、今は其れに錬金術と金魔術があるな」
「そう、私は職業が平民、戦士、魔術士、料理人、薬士で、スキルは魔術士を選んだ後で逃走、恐怖耐性、集中に火、水、土、風、光、闇それぞれの属性の魔術が選べたわね」
「ふむ、俺に料理人と薬士が無かったのは其れ等への知識などが足りなかったのだろう。だが錬金術士の説明は探究心と知識が必要と書かれていたが、アカネにはどちらも有るように思えるな」
「そうね、スキルもそう変わりないし……。ねえ、錬金術でステータスは何が伸びてそのステータスはいくつだったの?」
「ステータスか?確かSTRとDEXが少しと、INTとPOW、MYSにかなり補正が有るな。それとINTが5、MYSが10でそれ以外は2だったな」
「多分それね。他のステータスは同じか上だったけど、私のMYSは5だったから選べなかったのね。あら、草原の前まで来ちゃったわね。お喋りはここまでにして切り替えましょう」
「そうだな。街から出た瞬間モンスターが出てきてもおかしくない。それぐらいの意識で行こう」
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