表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/9

「困惑」

春の大会は夏の予選のシードがかかる重要な大会。

桜陽高校は創部1か月での参加となったが、

スポーツ推薦組が何名もいるとは言え、すべて1年生の為

もちろん苦戦は必至。そのとおり結果は初戦敗退となる。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


森川は困惑していた。

通常の高校では練習などで味わうはずの中学野球と高校野球のギャップを

公式戦で味わうことになった。


相手ピッチャーの球速や球の質に驚き、自軍ピッチャーがことごとくヒットを打たれる。

その相手も古豪の私立で甲子園に行くようなレベルではない。

しかも鳥取県のレベルでだ。


結果は5回ゴールドでの初戦敗退。


周りを見渡すと全員が同じ感情であることがわかる。

こんなはずじゃない、もっとできるはずが。

そんな声が聞こえてきそうだ。


「はい、じゃあベンチを空けて帰宅の準備をしてください」

顧問の水原は落胆や失望を一切感じさせず、淡々と選手たちに声をかける。

その声にうながされるように選手たちも帰宅の準備を行い、

クールダウンの為に一端学校のグラウンドへ移動した。


グラウンドに戻った森川の目に映った光景は、

監督と今まで練習している場面を一度も見たことがなかった残りの15名が

練習試合をしているところだった。


簡易的なスコアボードの途中経過が3対1

どうやら桜陽高校がリードしているようだ。


「水原さん、どこと練習試合しているんですか?」

おもわず森川は顧問の水原に質問していた。


「そういえば言っていませんでしたね。

山口県の下関城北高校です。」


「えっ」

森川は驚嘆していた。


「その高校って昨年夏の甲子園ベスト8の学校じゃないですか?」

おもわず森川以外の生徒も驚いた。


「まぁ、その成績は去年の成績ですから今年も同じかはわからないですが

少なからず今日の相手よりは強いことは間違いないんじゃないですかね。」


そのまま試合を観戦することになった森川たちの目に

しっかり勝ち切った桜陽高校の姿があった。


試合を終えた監督のマイケルは今日の試合の結果を水原から聞くと一言

森川たちに声をかける。


「これから君たちと彼らとで紅白戦を行います。

存分に力を発揮して私にアピールしてください」


互いに1試合こなしたコンディションの中

桜陽高校初の紅白戦が行われる。

少しでも面白いと思っていただけたら、ブックマーク・評価宜しくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ