「監督来日」
監督不在の一週間はあっという間に過ぎた。
短時間での練習にも慣れてきたところであり、
選手たちもコミュニケーションがしっかり取れてきた。
「今日は監督との初対面か」
森川が15名全員の気持ちを代弁している。
野球部の寮にあるミーティングルームに集まった15名は、
監督が来るのを緊張しながら待っていた。
ガチャ
扉が開く音がする。
水原と同じぐらいのイケメンが入室してきた。
監督の名前は
マイケル・オックスフォード
MLBで野球を10年、アスレチックスでセイバーメトリックスを勉強し
MLB機構で働いていたが縁があってこの桜陽高校の監督に就任した。
「みなさんはじめまして、監督のマイケルです。」
見た目は金髪のイケメンがとても流暢な日本語で選手たちに話しかける。
「この学校を強くするために日本にやってきました。
私はあれこれ言いません。自分で考えて技術を磨いてください。
そのお手伝いをコーチ陣と一緒にやっていきます。」
その声と一緒に後ろに座っていたコーチ陣を紹介する。
コーチ1名、フィジカルコーチ1名が紹介される。
コーチングスタッフは監督・コーチ・顧問の計4名で運営される。
ガチャ
さっきまで閉まっていたドアが再度開く音がする。
「遅くなりました」
生徒らしき人物が頭を下げて入室してきた。
「他のみんなは?」
監督のマイケルがその生徒に話しかける。
「後ろで待機しています。」
その生徒が後ろを見ながら答える。
「じゃあ、入ってきなさい」
監督が入室をうながす。
「わかりました」
そう言われるとその生徒が後ろにいた生徒たちに入室をうながす。
入ってきた生徒の人数は同じく15名。
「青砥君挨拶したまえ」
マイケル監督が一番最初に入ってきた生徒に声をかける。
声をかけられた生徒は座っている15名の前に出ると簡潔な挨拶をし始める。
「みなさんこんにちは。
桜陽高校野球部キャプテンに就任しました
青砥尚俊です。
宜しくお願いします」
その生徒は自分がキャプテンであることを告げる。
聞いていた生徒たちがざわつく。
その騒音を遮るように顧問の水原が説明に入る。
「ここにいる15名とみなさん15名が桜陽高校野球部の推薦組になります。
一般生徒は何名入部を許可するかは、監督次第なのでわかりません。
今のところは明日からこの30名で練習を開始します。
今日はゆっくり休んで明日に備えてください。」
水原が解散をうながし、今日のミーティングは終了する。
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みなさんもお察しの通り、
この後から入ってきた15名が絶対的なレギュラーであり、
5季連続優勝の立役者である。
インタビューを受けた森川がこの仕事の是非を確認した相手こそ
この青砥であった。
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