「プロローグ」
会議室にてある選手の到着を待っている。
私の名前は角川俊作。年齢は38歳。
職業は野球雑誌のライターだ。
今日の取材は、5年前に高校野球5季連続優勝を達成した選手に
色々と話を聞きたいと思ったからだ。
コンコン
会議室のドアがノックされた。
「どうぞ」
角川は返事をし、椅子から立ち上がる。
「すいません、お待たせしました」
入ってくるなり遅刻してしまったことを謝ってくる選手。
「大丈夫。それより座って」
席につくように促す。
促されるままに席に着くその選手は、
「森川くん、久しぶりだね。
どうプロ野球選手生活は?」
今回呼ばれた選手は、森川祐樹。
5年前に5季連続優勝を達成した鳥取県桜陽高校のメンバーだ。
彼自身は当時ベンチメンバーであり、大学野球で結果を残したことで昨年ドラフト指名された外野手だ。
角川とは大学1年生から取材を通して顔なじみになっていた。
「やっぱり体力面で大変ですね。
生意気ですけど、打撃の方は高校の時にやっていたメンバーが凄かったので
戸惑いはなかったですね。」
苦笑いしながら答える森川。
「確かにあのメンバーと一緒に練習していたらプロの投手を
相手にしてもそこまで驚くことはないか」
なぜか納得してしまう角川。
「じゃあ、早速だけど今回の企画が桜陽高校で
5季連続優勝を達成するまでの話を取材したいけどいい?」
今回の企画の趣旨を伝える。
「はい。
当時のキャプテンにも取材の件、何を話してもいいって了承をもらっているので」
「それは心強い。
ではまず桜陽高校に森川くんが入学した話から聞いてもいい?」
「いいですよ。
実は自分が入学した時までは桜陽高校に野球部はなかったんですよ。」
「えっ??」
ここから角川にとって何時間も時間を忘れるぐらい有意義な取材が始まった。
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