「ぎりぎり」
本当なんだ。
本当に。
それでも…
それでも。
「ぎりぎり」
今日
つらかった
今日も。
「待ってればいい」
「何もするな」
「詩でも書いてろ」
「自分を傷つけるな…」
もう十分 傷ついてる…
もう十分 傷つけた
傷つけたくないヤツを
傷つけたくないヒトを
何もするなと言われたら…
本当に何も出来なかった
あの日々に戻ってしまう
それはイヤなんだ
もう無くしたくない
記憶も声も
書くこと描くことも…
「忘れろ」
わすれたくない
「待ってろ」
どれくらい??
待つのはわりとなれてるよ
どれくらい待ってろと??
待つから。
草葉の陰で。
そう言うと怒るじゃないか。
「それをしたら最低だって思うだけ」
最低って思われたくない
やりたくない…
「泣き声は聞きたくはない」
泣き声にならないように
「泣き言は聞きたくない」
ナキゴトヲイワナイヨウニ
「詩に作品に、ぶつければいい」
スッゴク暗くて、スッゴク…
人様を傷つけるじゃないか…
「それでも…」
ソレデモ??
「こたえのないことなんかたくさんある」
こたえのないことなんかたくさんある
うん。
…
「変わればいい」
どうかわる??
どうすれば変われる??
かわれれば、いいと、おもうよ…
飼われてた、あの頃のように。
代われてた、あの頃のように。
「そう言うことじゃない」
………
うん。知ってる。
でも、ぎりぎりなんだ。
でも、ギリギリとするんだ。
崖の縁で砂浜で
空を見ていた
海を見ていた
ずっと。
怖いから。
隣にあるのは酒瓶と脱け殻と
脱け殻と一緒に、見てた
脱け殻と一緒に、見てる
独りなのにひとりじゃなくて
ツラい。
ぎりぎりまでギリギリして
本当の瀬戸際で
ただ海を、ただ空を
眺めて
怖いから。
怖さの正体を見つめる。
「まだだ」
「バカだなあ」
「おかえりなさい」
「だいじょうぶ」
「ばかだよ」
ひとつひとつ
言葉を、景色を…
確認する。
いつも。
いつも。。。
そうしてる間に
脱け殻が増えていった
わたしの隣に
重なり続ける
脱け殻が増えていく
脱け殻が増えて、いく…
声じゃない声が聴こえて
1歩、踏み出してしまいそうになるけれど
ぎりぎりでギリギリして
キリキリと胃が痛い
わたしはソコに立ち
わたしは矢をつがえる
ギリギリと弓を引く
キリキリと弓を引く
ずっと見えてる景色と
新しく増えた景色とが重なって
ずっと聞こえてる声と
現在聴こえる声と
混雑しててツラい。
誰にもみえない
誰にもきこえない
景色と音
普通に慣れない…
………
……
…
ごめんだけど ありがとう
有難くて有難くて…
御免。感謝。