アトランティス伝説
アトランティスは日本のどこにでもあります。あるかも、知れません。だって……地震と津波はいつも日本のそばにいるんですもんね
血にまで染み付いた伝説語りはスラスラ出てくるのに、創作はてんで出てこない無能です、こんにちわ。
えー、アトランティス伝説と聞いて思い浮かべるのは現代に劣らずとも遠からぬなんか凄い文明が一日の内に神様の罰で消えた、って話。
似て非なる話がここ、土佐にもあります。高度な文明があった訳でもないのに神様の罰で沈んだ?とばっちり?なんかそんなのです。
本家と似てるとこは、
地震と津波であっとゆーまに沈んだとことかですかね。また、神様の罰でとも伝わります。
さて四国の形をご存じ?なんかこう…欠けてると思いませんでしたでしょうか。本日はそのへんをさらっていきましょう。
時は遡って──平安。もっと前かも?
白鳳の時代でしたか、何があったか。ご存じ?
そう。そうです。
白鳳地震ですね。津波もそれは大きい大きいのが来たそうです。それと伴って何が起きたか?
沈下。地面が沈んだんです。( ノД`)
人もたくさん死にました。余りに死に過ぎてどれだけ死んだか推定しかないといわれていますから、まあそれはそうなんでしょうけど……
平安、白鳳。それ以前は存在した島というか、離れた陸地がありました。名を黒田郡。(よくよく話を調べると当時の漢字で黒の下の点の数が3つだか5つだか、今の黒とは違うらしい)そうなんです、この陸地には郡がありました。島と言い切れる大きさでは無かったようなのです。郡といいますと国とも言えます。そんな時代があったんですね。
伝説上でしかない陸地ですが近隣漁師は昭和の頃まで、海の底に井戸や畑や階段を見たと語っていますから、沈んでいるんでしょう。同じように沈下で神社が海の中にあるのが伊豆?沖で発見確認されてますね。鳥取か島根沖には神殿?らしきものが確認されていたりします、いつ沈んだんでしょうね…それは分かりませんが。地震と沈下があった時なんですよね。
黒田郡は白鳳地震で沈んだとはっきり歴史に残ってます。ちょっとしたアトランティスですよ、これ。伝説では
地震が相次ぎ津波と地震で黒田郡はすっかり海の底に飲み込まれた
と、聞いています。と同時に須崎湾、浦ノ内湾、野見浦、安和湾などが出来上がるほど内陸部も沈下してしまったのです。地震前までは山であった場所が島になってしまったケースもあったりとこの白鳳地震と沈下かなりヤバイ。四国の南の形を形づくるギザギザは波の侵食では無いんですよ。知らなかった…。話を知るまではリアス式海岸みたいなものだとばかり。まあいいや。
地震の沈下で沿岸部が沈み込み海に持って行かれてしまったそうなんです。それだけじゃなく、最近とは言えませんが…江戸時代、慶応?の地震でも沈下がありまして街が沈んでいます。四国の左下、大月なんかですね。堤防が海の底に有ります。
黒田郡は調査しましたが見つかりませんでしたー。どんだけ沈んだんですかね、地球怖い。:(´◦ω◦`):
次の南海トラフでも沈下がないとは言えない、あるとすれば海岸線が変わるだろうと言われててマジ地球怖い:(´◦ω◦`):
千葉の映像見てコメンテーターが津波でも来たみたいと言ってたのを聞いて、戦慄を覚えましたよ。ど田舎で南海トラフ来て送電止まって沈下始まって…ドツボですよ。逃げる先がないじゃないですかー、どこか疎開先用意してください安倍やん。
いつ来てもおかしくない南海トラフだからこそ怖いわ。:(´◦ω◦`):
次に『神様の罰で』という伝説の部分をお浚いしてきましたから書いておこう。
現在の浦戸城の西部一帯、花街道や長浜の辺りを宇賀長者という庄屋さんが治めていたという。この長者さん、ある時思い立って伊勢参りに出向きます。船を乗り継いで伊勢に行くのでしょうから何ヶ月、場合によると一年がかりと推測。そんな苦労を重ねるはずの旅行なんですが、平安は白鳳の時代にも伊勢参りあったんですねー。長者にまでなったんですからその地位を更に高めたいというのは人間らしいということなのでしょうか?伊勢参りが出来るのはそれなりの人でもあるという証明のようなもの。
この長者さん、何を血迷ったのか、伊勢さんを参っているさなかに信心深い当時の人とは思えない暴言を吐きます。
曰く──天下に名高い伊勢と言ってもこんなものか。これなら地元の街のほうが栄えているとかなんとか
で、長者さん。娘がおりました、まだ嫁ぐ前の生娘だったそうな、長者さんはたいそう大事に育てていたんでしょうことは想像に明るいかと思います。
暴言を吐きましたところそんな同じ頃に土佐の花街道辺り長浜ではその娘に危害が及びました。
娘が山伏に一目惚れされて求婚され、迷惑したところ、乳母と連立って逃げたのだそうです。山伏から逃げられれば何処までもというところだったのでしょうか。白鳳の当時、沼だった浦戸湾の辺りに来たところで
もう駄目だ、逃げ切れないなら……もういっそ──浦戸の沼に身を投げる。それを見た乳母もそれに続きます。更にそれに続いて山伏も身を沼に沈めたのです。
その後、あのとてつもない大地震が起こり浦戸湾を作り上げ、宇賀長者が土佐の故郷に帰ってくると焼け野原で見る影もなく、娘も身を投げた後だったというお話。
暴言一つが後悔してももう遅い事態を産んだ宇賀長者はその後どうなったかまでは伝承されてませんのでわかりませーん。ですが、暴言一つですら大地震に繋がったとして伝承されてるんですね。
気にすらしなかったらそんな伝承ですら知らなかったんですけどね。
まぁその暴言一つで神罰起きて、白鳳大地震になっちゃったってゆーと、ほぼ文化が大地震で消え去った津野庄とか十市とかの住人は宇賀長者を恨んでもいいと思います。十市なんて土地のそれまでのシンボルを失ってるみたいなものだと聞いてますしね。津野庄は海になっちゃったので領主も領地も消えたそうですが。
黒田郡はそのもの全て消し去られましたけどね、ええ。とばっちりで。
神罰に繋げようとすると、とばっちり以外の何物でもないと思いません?
次の南海トラフもメディアが煽ってくるように大地震となるようだとまた隆起も沈下も起こるでしょう。
すると、……備えなんて何の意味があるのかとさえ思わせるような被害規模なんですよね、白鳳大地震。
海に近いと山に登っても山頂残して海に没してますし、海に近いだけでも全滅です。高知市なんて、津波に弱い弱い言われてますから鏡の奥地に逃げ込んでも311のように谷に沿って津波が大きく育つのを映像で見せられると無事に済むか?と疑問になりますよ。うん。
さすがに嶺北(本山の領地だった山々の高原みたいなとこです)まで逃げ込んだら助かるでしょうけど、山ですからねー、道がそこまでの道が。そんなに無いから渋滞でほとんどの車が辿り着くことないでしょう。
山に最初から住めってことですね。うん。──そんなとこで今回は終わります。
白鳳の教訓を活かせたら良かったんですけどねー、皆海沿いに挙って暮らしてるからそうも行かないよね。
あれ?それって──どこかで聞いたことのような、ああ。
311の釜石だったかの、石碑でしたっけ。あの石碑が語っていたんでした。
曰く──ここより下に住むことなかれここより上に住居せよ、さすらば助からん!みたいなものでしたかね?
津波がここまで来たぞ、ここより下に家があるとどうせ津波で使い物にならなくなるぞ、そんな意味だったんでしょうか。頭で覚えてるビジョンでしか思い出せないので違うかもしれないけども。うん。
先人は言いました、山に住めと。
………不便でしかないんだよなあ。教訓活かすと、とにかく不便。山と山に道路で繋いで暮らせと……あぁ近いものになってましたよ。
高速道路がそれです。山と山に道路で繋いで居ます。アハハハ。
……不便でしかないんだよなあ。行政単位で山に疎開しないかなあ
愚痴もこのへんでチャックしときましょ。オヤスミナサイ。
もうガクブルですわ……地震と津波すごく怖い。でも、不便は飲めなくなる。それが現代社会。
山に住めと言われて、住めないんですよ。