表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人のいないこの星で  作者: K.タロー
二章 大穴の都市
17/19

鳥は行く機械の下へ

トークはホーンの助けを頼む言葉に従いアダムの所へ羽ばたいている。穴に落ちたホーンの助けを呼ぶためにアダムと所へ向かっている。



トークはアダムの所に飛びながら思う、羽のないヤツは大変ダと。翼があればあんなアナに落ちてもすぐ飛んで脱出デキる、そもそも飛んでいれば落ちることもナイ。それにいつ見ても空のケシキは美しい。トオクが見られれば何がどこにあるかもすぐにわかる。これはとても便利なことだ。


だがこれほどの良さを感じていても同時に考えてしまう。ホーンにはオレにはない丈夫なカラダがある。あの体は多少の衝撃もものともしないしオレには持てないほどの量の食料を持てる。

ニンゲンが作ったもののほとんどがホーンの体に合うように作られている。ニンゲンと同じカタチをしているのだから当たり前だが。


それにオレの口とは違ってアイツの口はキレいに言葉が出ている。聞き取れるなら問題はないはずだがソレでもきれいに言えるならそれの方がイイ。


ツバサによる自由な世界と丈夫なカラダのどちらがいいのだろうか。自分は持っていナイ、地面を歩く頑丈な体はどれだけ考えテモ、理解ができない。だからコソ、あこがれるのかもしれない。


どちらがいいの話でいえばアダムについても不思議がイッパイだ。機械の体とはどのような感じなのだろうカ、何かを食べているスガタを見たことはないし腹が減らないノカと聞いてみても「内蔵電池の残量はあと20年は持ちます」とよくわからないコトを言ってくる。ウマいものを食えないのはザンネンだが、腹も減らない疲れない、そんな体ならうらやましくもある。


ただ機械には“こころ”がナイとアダムは言っていた。アダムの口ぶりカラすればオレは持っているようだが、自分には“こころ”が何なのかカンガえてもよくわからない。

ホーンにキクとホーンはそれをカラダの奥底にある大切な何か、どんなものなのかはソイツによって違うものといっていた。それが大切なのかどうかもまたソイツによって違うらしい。そんなよくわからない“こころ”でも、アダムは“こころ”がないといった時、少し悲しそうだった。

だからオレは“こころ”が自分の中にあってほしいなと思う。




トークははばたきアダムを探すために病院の看板を探す。アダムは「いりょうきろく」を探すためによく病院を調べていた。そのためトークはアダムを発見するには病院を調べるのがいいと思ったのだ。

病院と思しき建物を見つけたなら窓を覗き込みしばらく様子を見て最近動いたような形跡がないかを確認する。


幸いにして、二つ目の建物の窓にアダムの姿を見ることができた。トークは入り口から入る、時折コードでぶら下がった電灯をよけながら廊下を素早く進んでいく。


「トークさん、どうしましたか?ホーンさんはどちらに?」

「それがタイヘンなんだ、さっき揺れがアッたろ?それの所為でアダムが落ちて」トークはアダムの問いを聞くや否やアダムに飛び寄りながら事情を説明していった。

普段は投稿するときある程度次の話の大体の内容をまとめてから投稿するのですが。今回はなかなかうまくまとまっていないためちょっと遅れるかもです。(この話も予定よりは投稿が遅れている話題を避けつつ)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 書くのは大変かと思いますが、更新を楽しみにまっています!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ