闇の者たち
頑張って一日1話投稿を目指します。
そこは薄暗い部屋だった。
その部屋には、高級そうな席が7つあるテーブルがあり、うち6つの席が埋まっていた。
座っている人たちは、残りの1つの席に来る者のことを待っている様で、
中には来ないことにイライラしている者や座りながら寝ている者もいた。
「おっせぇなぁ!まだアイツは来ねぇのかよ」
「確かに、遅いですわね。私を待たせるなんて身の程を弁えるべきですわ。」
先ほどからイライラしていた、茶色い髪をしたヤンキー風の者がしゃべり始め、漆黒の闇のような黒い髪色の女性がそれに続いた。
その言動が気に食わなかったのか金髪のイケメン風の男が口を挟んだ。
「ねぇ、君たちちょっと黙っていてくれるかな?
僕は近くで囀られるのが嫌いなんだ。特に君たちには。」
「あぁん、てめぇこそ何威張ってんの?あんまり調子乗ってるとシバくぞ。」
「私にそのような暴言聞き捨てなりませんわ。顔だけ残して胴体をぐちゃぐちゃにしてあげますわよ。」
この小競り合いをしている中、他の3人は黙っていた。
一人はヤレヤレまたいつもの喧嘩かぁ、といった風に小競り合いを見ており。
一人はニタリと笑いながら見つめ、最後の一人は爆睡していた。
それから数分間小競り合いが続き、急にそれは終わった。
ドアが開き、最後の1席を埋める者が現れたからだ。
「ごめん、ごめん。待った?」
そう言って、最後に現れたのは無精ひげを生やしたダンディなオッサンだった。