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The Name is......

更新遅くてごめんなさいぃいい。

楽しんでくれてる方いるかわかんないですけど頑張ります!!!!!!!!!!!!!!!!

「オリジナルブレンド2つで。」


カフェにつくとベルゼブブはこの店に通い慣れているのか、メニューを見ないでコーヒーを頼んだ。


「このお店の珈琲美味しいから是非飲んでみてよ!君の分も頼んだからさ。」


「いや、勝手に僕の分も頼まないでよ。まぁ飲むけどさ。」


「じゃなくて!本題に入ろう!」


そう僕が言うと、ベルゼブブは「まぁまぁ落ち着いて」とでもいうかのように手のひらを僕の方に向けたポーズをした。


「そうだねぇ、まあ君が一番気になっているだろう君自身の力について話そうか。」

お互いに少しだけ険しい顔つきになり、ベルゼブブが話始めた。


「君の能力なんだけど…」

そういった瞬間、ウェイトレスが先ほど頼んだコーヒーを持ってきた。


「お待たせいたしました。こちら当店オリジナルブレンドコーヒーでございます。ごゆっくり、ごくつろぎ下さいませ。」


店員が持ってきたコーヒーを何も入れずに一口飲む。


砂糖を入れていないのに仄かに甘さを感じ、

飲んだ後の余韻もいつまでも続いていくような気がした。

「あっ、美味しい。」


その言葉がつい口からこぼれ出た。ブラックコーヒーを今まで美味しいと思ったことが無かったが本当に美味しかった。


「でしょ!ほんとにこの店の珈琲は美味しいんだよ。」


悪魔らしくない悪魔ベルゼブブを見ているとこっちの気まで抜けてきそうだ。


ダメだダメだ。本題に戻らないと。


気を緩めないように両方の手のひらで顔をペチッと叩いた。


「それで、僕の能力って一体何なの?」

僕がそう問うとベルゼブブは少々ばつが悪そうな顔をして答えた。


「ん~、まぁ君に能力が生まれた時点で君の能力が何なのかはこっちは知ることはできないんだけどねぇ。」


「っえ......?」


絶句した。

僕に能力を与えたベルゼブブなら知っているかと思っていたが当てが外れどうすればいいか分からなくなった。


「あんたも知らないんならどうしようもないじゃないか!」

半ばベルゼブブに上手くいかない気持ちを当たるように言った。


「落ち着いたほうがいい。君の能力を知ることはできないけど、推測することはできる。十中八九はあってるんじゃないかな?」


「じゃあ聞くけどどんな能力だと推測してるの?」


「まず君は(暴食)の子だから、食べる事に関係する可能性が高いんだ。そして君はガルーダに食いついて倒したね?」


「確かに噛みついて倒したよ。無我夢中であんまり覚えてはないけど。」


「だけど普通は無理だね。よほどアタリどころが良かったのか、強力な一撃だったのか。まぁおそらく能力の効果が発動したんだろうね。例えば食べた相手を殺す。とかね。ホントに例えばだけど。」


ベルゼブブは「例えば」ということを念押しして言っていた。

おそらくベルゼブブの考えでは他の能力なんだろう。僕もそう思し。


「でもこの能力は違うね。まぁもしかしたら能力に付随してついてるって可能性もるけどそれは置いておこう。」


続けてベルゼブブは話しはじめた。


「君は反神の影騎士(ロストシャドウ)の攻撃を何回か受けたね。でも受けて無傷だったときもあったよね。いや正確には攻撃を受けた瞬間に再生したね。1回直に受けた時はほとんど瀕死みたいなモノだったのにね。普通は最初の一撃で死んでてもおかしくないんだけど。

じゃあ、初めの1回と再生したは何が違うとおもう?」


何が違う?


攻撃を受けて、壁にのめりこんだ。

そしてガルーダの攻撃を受けた時に爪を食いちぎった。

あ、そうか。僕は食いちぎって飲み込んだのか。


「お、気づいたかな。そうガルーダだね。爪を食べたことで自分の体に流れる魔力の流れを感じたんでしょ?そして食べたことで治癒力が向上しガルーダに食らいつき倒した。食らいついて肉片を少し食べたことでさらに治癒力が向上し一瞬で傷を治した。そして無事に逃げ切ったことも考えると身体能力も向上してると考えられるね。」


つまり僕の能力は

「食べると身体能力上がる能力なのか?」


僕がそう言葉に出すと、ベルゼブブはどこからか本を出してページを開いた。


「おそらくそれに近いものだろうね。過去の暴食の子の中には似た能力があって本によると、それはエネルギーを魔力に変換し脂肪のように体に蓄積し、血のように体に循環して体内に大量の魔力を宿し身体能力・身体構造を変化させる能力だって。」


ベルゼブブは話しながら本のページをめくった。


「その能力と僕の能力は同じ気がするな。」


本をのぞき込んで見たが、なんて書いてあるのか全く分からなかった。一体何語でかかれているのだろうか。



「その能力を使っていた子によると、通常は高カロリーの食べ物を摂取して身体能力を高めるそうだよ。魔力を直接摂取することで摂取した魔力を数倍まで増幅させるらしいね。」


納得した。僕がガルーダの爪を食ったときに魔力の流れを感じたのも、反神の影騎士ロストシャドウの一撃を受けても再生できたのもガルーダの魔力を数倍にして吸収したからか......


「ちなみに能力名とかってあるの?」


何となく気になって聞いてみた。


「んー、あるよ。」


あれ、あるの?って聞いたらすぐ答えてくれるかと思ったけど何となく歯切れが悪いなと思った。


「なんて能力名なの?」


ベルゼブブは微妙な顔をして能力名を口にした。


「め、メタボリックシンドローム」


なんか聞き間違えた気がした。なんか現代病みたいな名前が聞こえた気がしたがたぶん、聞き間違えだろう。

もう一度聞いてみよう。


「ごめん、もう一回言って」

ベルゼブブは軽くため息をつき再び言った。

「だから!暴飲暴食メタボリックシンドローム!」


うわっ、だっさ!



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