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逃亡



大和は動揺した。


自分自身が圧倒的優位な状況であり必ず勝つと確信していても

未知の能力、そして雑魚だと侮っていた僕に配下を一体倒され、自信のある攻撃が効かなかった。


その事実が大和の精神を揺さぶったのだ。


これはチャンスかもしれない。


大和が僕の能力に動揺している間にどうにかして逃げ切りたい。

といっても、僕自身の能力について僕はまだ何も分かっていないから逃げ切れるかもわからない。


とすると...


「大和。ここで一旦休戦にしないか?」

僕は大和と対話をすることにした。


「はぁ?なに言ってんだ?ここで俺が休戦してもなんの得もないやん。」


「じゃあ、君は僕を倒せるかな? 君の反神の影騎士(ロストシャドウ)の一撃を受けても僕は無傷だ。」


「確かに無傷だが、俺の配下は反神の影騎士ロストシャドウだけじゃないけどな。」


「あぁ、わかってる。だけど俺はお前のガルーダを倒したぞ。他の奴も倒せるさ。」


「まぁ他に、1体くらいなら倒せるかもな。まぁ他に5体残ってるけどなぁ。」


大和がにやりと笑った。


どうせ他の配下は倒せないと高をくくっているのだろう。

まぁ確かに倒せないどな。だが僕は休戦が目的で会話をしているわけじゃない。


「いや、お前の配下を倒す必要はないさ。お前だけ倒せばいいんだから。お前の能力は強い。だけど、それに守られているお前自身はそんなに強くないだろ?」


僕は話しながら大和から円を描くように移動した。


逃げ道の方向ではなく僕が反神の影騎士ロストシャドウにやられてめり込んだ壁の方へ。


「へぇ、じゃあやってみるか?俺の前にいる、この反神の影騎士ロストシャドウを超えて俺にお前の力が届くかどうか。どうやら兄ちゃんも逃げる気はないようだしなぁ。」


僕は、大和の方を見ながら腰を低くし臨戦態勢をとると数秒の沈黙が流れた。


そして、僕は大和に向かい突っ走った。



大和に向かっていくと、反神の《ロスト》影騎士シャドウが僕に攻撃してくるのが分かったが

わず走り抜けようとした。

だが、反神ロスト影騎士シャドウの攻撃で再び吹き飛ばされ

僕は再び壁にぶつかりその衝撃で周囲に砂煙が舞った。


「待て。砂煙が上がるまで攻撃するな。奇襲してくるかもしれない。」


そう大和が命令し砂煙が上がるとそこには。


僕の姿はなく、ぶつかった壁の一部が崩れ穴が開いていた。


「クソッ!どこに行きやがった!」



僕は全力疾走で駅へと向かい電車へ乗った。


一か八かの掛けだったが上手くいってよかった。

大和は僕の能力が分かっていなかったから、砂煙の中自分の警護を優先させると思った。

反神の影騎士は基本スマッシュ攻撃って感じだったから壁の方に移動して、反神の影騎士の後ろにいる大和に攻撃を仕掛ければカウンターで吹き飛ばしてくれると思ってたけど滅茶苦茶怖かった。能力の考察が間違ってたら死ぬところだったな。


僕の能力。それはたぶん身体強化。それにより治癒力や身体能力が上がって最初は見えなかった反神の影騎士も最後は少し見えるようになっていたし、この能力のおかげで砂煙が消える前にダッシュで逃げ切れることができた。


だけどさ、大和に比べて僕の能力ショボくない??





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