第4話 別の世界に逃避行? (14)
何かね、これまた都合良く、とか、皆に思われるかも知れないが、その時の光景が薄っすらとだが、俺の脳裏に走馬燈のように浮かんできたよ。
俺さ、いつも、いつも、体育座りして泣いているんだよ。自分の膝に顔を埋めてね……。だってさ、幾度となく、隣の部屋、家の中から自分の妻の他人と交わり、吐く嬌声が聞こえてくるから……。
それも先程、俺に漏らした嬌声と、同じ……。だよ……。
もう思い出しただけで、情けないし、切ないし、悔しい……。
それこそさ、もう本当に死にたいぐらいだったみたいだ。あの頃の俺は、毎日が地獄だったみたい。
終わるとさ、その神々達は、鳴いてる俺を鼻で笑うんだよ。
お前に妻中々良かったとでも述べたい感じだった。
その後はね、俺のカミさん泣きながら、「あなた、すいません、すいません」と、だけ、何度も謝罪をくれた……。
まあ、そんな妻の、俺にしな垂れかかる光景だけが走馬燈のように。俺の脳裏に流れる。
……実際はね、フレイヤが悪い訳ではないから、俺に誤らなくてもいいんだよ。そんなに、顔をクシャクシャして泣きながら……。戦に負けた俺達ヴァン神族が悪い訳で、俺もいくら、そんな気はないと述べても、実際は妻を天界の神々に生贄として差し出したのだから守ってやれなかった、俺が悪のだから……。
その後はね、こんな地獄のような日々は嫌だから、何度もフレイヤを連れて逃げようとは、策を練ったて行動を起こそうとはしたみたいだよ。
でもね、その度に警護の者達に捕まってしまい。更に俺の妻が酷い目に遭っていた。
……そう、それこそ、俺が先程、スマートフォンでグルグル先生に尋ねて、開いたページの内容だったよ。
だから、みな俺自身が悪い訳で、フレイヤ自身は全然悪くはないんだよ。特にスマートフォンに記載されている神話の内容は、彼女自身の欲望ではなくて、俺が出来もしない事をしてしまった。結果の後の見せしめ行為のようだね。
だから、先程ではないが、俺のカミさん切れて「この小童が、何も知らぬ癖に。もしも"あの人"となら、わらわに、こんな酷い事を述べない筈……。だからお前は"あの人"ではない」と、俺に憤怒して述べたんだと思うよ。
俺はそう考えると、先程フレイヤにとんでも無い事を述べて、傷つけたんだと思う……。だから、家のカミさんを強く抱きしめたよ。ギュッとギュッと、それこそ、二度と離したくはないし、もう二度と誰にも触れさせないと。
「ごめんなさい、あなた……。もしかして、昔の事を少し思いだした?」
フレイヤが、涙目で尋ねてきたから。
「うっ、うん、思い出したよ」
俺は優しく述べたら。「いいの?」と、家のカミさんが、尋ねてきたからね。
「何が?」と、俺は尋ね返すと。
「今の私はね、主神オーディンの妾で囲われの身で……そして"あの人"の性奴隷なの……。だから、本当に許してくれるの、あなた? こんな私を……」
また強く泣き始めたよ、フレイヤ……多分一番述べたく無い事を夫の俺に述べたんだと思うよ。
主審オーディンか……。
あのジジイ、何となく思い出した、体の大きなクソジジイとだけ思い出した。
それに、生前の俺に、容赦無く罵倒を何度も述べてきた男だ。
「お前の妻は良い肢体をしているし、床の方も上手だな、お前が教えてのか? それに喘ぎ声も中々良いぞ……。儂は気にいったから、毎日のようにお前達の愛の巣通ってやるからな」
散々大きな声で笑いながら馬頭してきた奴だったと思いだしてきた。
『くっ、くそぉ……』と、思いながら、更に自分のモノを強く抱きしめて、今度こそはと思い、来るならこい必ず妻を守って返り打ちにしてやると心に再度誓いながら。
「許すも何も、あの頃からの俺の気持ちは、全然変わらないよ。愛しているよ、フレイヤ……。今度は離さないし、必ず命に代えても、お前を守る。それに二度と|他の男にも触れさせないから。これからは、俺だけを見て、安心してくれたらいい……」
言葉を述べ終えると──また、いや、激しく、フレイヤを抱きしめ、俺は唇を重ねて、妻の中に残る"あのじじい"の忌々しい過去の記憶を掻き消す為に。再度激しく妻の肢体を要求して、激しく何度も交わりを重ねたよ。
この女神フレイヤは、俺のモノだと主張するかのようにね……。




