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第53話 尾張の悪役令嬢様との思い出(36)
まあ、《《あの頃》》は……。
だから俺と成政の口から更に。
「いやぁあああっ!」
「とぉおおおっ!」と。
覇気や威勢のある声が甲高く出ながら、俺と成政は組み手……というか? タイマンを続けたよ。
しかし俺は成政とは違い、中身がアラサーのおじさんだから、流石に異世界の美少女さまの顔を殴り。
マジで成政の華奢な身体へと前蹴りやあいつの足が立たなくなるまで、成政の足の関節狙った回し蹴りをおこなうわけにはいかない……。
流石に成政のことが可哀想だなと、中身がアラサーの俺はいつも【鬼武蔵】同様に、成政にもいけないとは思いつつも情を入れてしまうから。
俺と成政のタイマンが長く続けば続けるほど、俺があいつへの手加減の度が増すから。
俺の成政への攻撃がいつも疎かになれば、俺は何かの拍子で成政への攻撃をあいつに避けられ、受け身され、束縛されると。
俺はあいつら……。織田信長の小姓軍団の中では、一番の年下で身体も一番小さいから。いくら成政が華奢で非力であろうとも、俺は奴との年齢差でそのまま抑え込まれてしまう。




