日本国の借金問題を考えてみたのですが・・・
日本国の借金は1000兆円超えみたいですね。
国民一人当たりの借金が800万円~という奴です。
昔から、だったらどうして紙幣を刷らないんだ?と思っていました。
ハイパーインフレになった過去があるからやらない、のでしょうか?
日本国の借金は政府の借金で、それは国民から借りているから問題無いとも言われます。
これは国の借金の多くが国債という形だからですかね。
国債は政府が発行するモノで、ある一定の期限を設け(例えば10年)、その期間を過ぎたら元金を返す、というモノです。
国債を買った人は、期間中に利子(金利ですか?)を貰える。
結局、手元に現金が無いから、10年後に元金を返すし毎年利子を払うので、今お金を貸して、という話ですか。
お金を借りているのは日本政府で、国債を買っているのは主に民間の銀行です。
銀行が国債を買う資金は国民の預金で、だから政府の借金は問題が少ないと。
税収が少ない割に社会保障費などの出費が多いから、支出の足りない分を借金として、国債を発行してやりくりしているのですよね?
でも、だったら何故日本政府は、そもそも日銀に紙幣を刷らせないのか?
これが分かりません。
政府が好きなだけ紙幣を発行させていれば、インフレになるのは理解出来ます。
ジンバブエで起きたハイパーインフレなどはそうです、よね?
国債を発行せずに円だけ刷れば、将来への不安から国民は貯蓄に回すだけだし、そうなるとますます銀行の預金だけが増えていくだけだから、やってはいけないのでしょうか?
しかし今、量的緩和と言うのですか、市場に資金を回して経済を活性化し、結果として入って来る税収を増やし、政府の財政再建を図ろうとしている訳ですよね?
その理由は詰まる所、国民がお金を使わないから、ですか?
デフレ、という奴ですかね?
国民が消費しないから企業の業績が悪化し、設備投資もされない。
企業が設備投資をしないから銀行もお金を貸せずに儲からない。
お金が社会を回らなければ、国の税収は増えない。
税収は増えないのに社会保障費などは必要だから、国債を発行して銀行に溜まっている国民のお金を政府に回す。
それを毎年繰り返していれば、日本国の借金は増えるばかりです。
麻生大臣が言われていたと思いますが、例えば1000兆円の政府紙幣を一枚発行し、それを日銀に買い取らせれば日本政府の借金1000兆円は一発で無くなる、という案です。
多分、例えでしかないとは思いますが、物事を単純化してみればそういう事ではないのですか?
わざわざ国債を発行するのは、政府紙幣を刷って日銀に買わせるといった荒業をしたくないだけ?
政府紙幣の発行は、借金を棒引きにするのと同じ事だから、二度と国債を買ってもらえなくなると懸念して?
国の借金は国民の富だから、やっても同じ?
分からないので、ちょっとその場合を考えてみます。
政府が1000兆円紙幣を印刷し、日銀に買い取らせました。
これで日本政府の借金はほぼ0です。
借金をして借金を返す必要がなくなりました。
で?
それでどうなるのでしょう?
ここで数字を出すと、日本の歳出に占める国債の償還費は13兆円、利子は10兆円で併せて約23兆円です。
一方、歳入に占める公債費は37兆円です。
国債という借金が無くなった所で、歳入が足りない事に違いはありません。
で、国債を発行せずに日銀に紙幣を刷ってもらうとします。
年度ごとに支払う償還費も利子も違う筈ですが、単純化して言うと、歳出の23兆円が0になったので、歳入の不足分は37-23の14兆円分で、その円を日銀に刷ってもらって国庫に入れれば、必要な予算として確保出来るのですよね?
毎年、14兆円くらい日銀が余計に円を刷って政府に渡せば、日本国は無借金で国家を運営出来る、のですか?
どうしてやらないのか、それが分かりません。
法律的に出来ないとかそういう事なら、いっそ法律を変えればいいんじゃない?と思うだけです。
毎年14兆円ものお金を刷り続ければインフレになる?
国債は買う人がいなければ発行されないというのは、需要があるからこそ供給する名分が立つ、と言う事でしょうか。
ここからは私の推測です。
日本が国債を発行し、歳入を賄う様になった理由は、官僚が慎重だったから、ではないかと。
歴史的に見れば、戦争が終わり、日本は幸運にも戦後の一大復興期を迎えました。
国民経済の規模がどんどんと拡大していく中で、流通している紙幣が常に足りない状況ではなかったのかと思うのです。
民間は景気が良いから積極的に消費したいのに、市中に出回っている紙幣の絶対量が足りない。
金は天下の回り物で、回る量が多ければ多い程国の税収も増えますが、日銀の刷る紙幣の量が足りないと、それはつまり今の状況と同じではないかと。
今は手元にあるお金は預金して、将来のもしもに備える人が多いからデフレ傾向なのでしょうが、復興期では消費したいけれども肝心のお金が手元に無いから消費出来なくて、見かけのデフレ状態となる。
当時の給与は現金払いですから、紙幣の流通量が足りなければそうなるのでは?
そんな状況は日銀が紙幣をバンバン刷れば解決出来る筈ですが、慎重な当時の大蔵省?はそれをしない。
あくまで国債という裏付けがなければ紙幣の増産をしようとしない。
ですから、経済規模が右肩上がりだった日本では、国債の発行額も右肩上がりだったのでは?
つまり、日本の借金問題は官僚、政治家の誠実性の表れだったのではないかと。
好きだけ円を刷れば良かったのに、それをしなかったので。
それか、責任を取りたくない(自分の代でインフレになるのは汚点)だけの小心者か。
そして今は市場に出回る現金だけではなくて、投資や仮想通貨とか、現金以外のお金も必要となっています。
社会は複雑になって、一筋縄では捉えられない経済状況となっているのでしょうか。
思うのですが、国家の借金の適性割合、正しい経済政策などなど、正解を誰も知っていない気がします。
技術は日進月歩で進んでいますから、この先の社会の姿を知らない。
どの国も手探りでしか答えを出す事が出来ないのでは?
そして各国で状況が違う訳で、各国ごとに答えは違う。
日本の今までは、経済規模は上がり続けていくだけでしたが、人口が減少していく今後、移民を入れた所で今度はその影響もあるし、全ての人にとって未知だと思います。
勿論、過去の事例は参考にはなるでしょうし、ある限定された状況では理論通りになるのでしょうが、それもどこまで通用するのか・・・
とっちらかってしまいましたが、経済については分からない事ばかりなので、何が分からないのかもよく分からないという事で〆たいと思います。
結局何が言いたかったのか?
知らない事を知ると強弁したい。
良く分からないです・・・