24話
しばらく走っていると、北山は隅のほうに人影を捉えた。
「そっちは違う方向なのに!」
そのまま北山は人影に向かっていった。
(北山、どこ行ってるんだ!)
ピュアブラックも続いて追いかけた。
追いかけた先に、何やら職員らしき男二人が何やら話していた。
「これで大丈夫なんだろうな…」
「あぁ、大丈夫だ。この解毒剤さえ飲めばあんなにならずに済むんだ」
「おい、ちょっとその話詳しく聞かせてくれやぁ」
下からライトで照らされたピュアブラックを見た男たちは、解毒剤を飲んだのにも関わらず、ますます血の気が引いた。
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「どれどれ、これか」
ピュアブラックは先ほどの男に解毒剤のありかを突き止めていた。
「さすがっすね!せんぱ…ピュアブラックの恐ろしさにはみんな敵いませんね」
「余計なお世話だ」
解毒剤は、大きな瓶にはいっており、これを倒れた人に一人ずつ飲ませていくのは至難の業だった。
「いい方法があるっす!」
北山はニヤリとした。
「皆さーんこっちです!!」
谷岡はいまだにダークエンジェルと北山が離脱しているのに気が付かなかった。
もはや、自分が宇宙人に乗っ取られたくてたまらなかった。
たどり着いたのは、春奈が倒れていた部屋だった。
「倒れている人を起こさないようによけながらこの部屋をでたら、もうすぐ出口ですから!!頑張ってください!」
「おい、後ろ!!」
「はい?」
谷岡が振り返ると目の前に、倒れていた人が起き上がっており襲い掛かろうとしていた。
「ぬぅおおお!!皆さん逃げてぇぇー!!」
谷岡が逃げようとするも、服をつかまれそのまま床に倒され押し付けられていた。
「ぐぐっ…苦しい…」
その時、何かが襲っている人の頭にぶつかり、倒れた。
「柚月!!」
「創!!!」
そこにいたのは、高瀬 創だった。
「早く逃げよう」
「あぁ、眼鏡が…」
谷岡はおろおろと眼鏡を探し始める。
「そもそも伊達メガネだろ!!取りに行く暇ないから、走るぞ」
高瀬は谷岡の手をつかんだ。
「創!後ろ追いかけてきてる」
高瀬は、そこらに落ちてあるライトを拾い上げ、投げつけた。
投げたライト全てがクリーンヒットした。とてつもないコントロールとスピードであった。
「創…もしかしてもう肩が治っているの?…」
「今は逃げるのに集中だ!」
二人は出口に向かってかけていった。




