2話
「つべこべ言うな。この悪人面!!」
「お前に言われたくないね!!この悪人!!」
いきなり悪を手伝えと言われ、さらに断れば悪人呼ばわれされた紫晃は、早くこの場から立ち去りたかった。
「なら、ちょうどあそこに鏡があるわ。あの鏡にあんたの顔が怖いかきいてみなさい!」
なぜ自分があの女の言うことを素直に聞いているのかわからなかったが、早く事態を収集したい一心で、ビルの窓ガラスの前に立った。そこで自分の顔が写りこんでいる窓ガラスに童話のセリフみたいに話しかけた。
「鏡よ鏡…」
パリーン
セリフを言い終わるまえにガラスが割れた。
「あはははははははは、やっぱりガラスが割れるってことはあんたの顔がよっぽど怖かったのね」
「…鏡よ、申し訳ない…」
「あんた、心は純粋なのね」
本当にガラスが割れるほど怖い顔をしていたのかと悲しむ紫晃の横で、女はガラスが割れなかった時にもう一度当てるための、車の破片を紫晃に隠しながらほおり投げた。
「ふふふ…その純粋な心を認めてあげるわ。そして、純粋な悪を目指すのよ!!!行くわよ!ピュアブラック!!」
そう言って、紫晃に手渡されたのは、女のつけているのと似ていて、紫晃の顔がすっぽりと収まるぐらいの仮面だった。
「行きませんが、そのピュアブラックってネーミングダサくないですか?」
「うっっさい!!さっさとつける!!」
無理やり、仮面をつけさせられたその時、
「お前の仕業か、ミス・ダークエンジェル!!」
(ミス・ダークエンジェルだっせー)
「あんた、あたしの名前かっこいいと思ったでしょ。」
「思ってないです。」
紫晃の考えるこことは全く反対のことをいったダークエンジェルは、迫ってくる敵(?)みたいな人物に向かって仁王立ちしながら叫んだ。
「来たわね!ミスター・ホワイトエンジェル!!」
(えっ?仲間?)
あまりにも似た響きのダサい名前に紫晃は戸惑った。




