そして破壊の道を行く
初投稿です!!
私はヤンデレが好きなので書いてみたのですが、ヤンデレになっていますかね?
すこし不安……。
僕には、とても可愛いくて美人な姉がいる。僕より一つ年上だ。
長くて美しい髪は銀髪であり、それに対して目はエメラルドグリーン。白くシミ一つない肌は真珠のようで、つい触りたくなってしまうほど滑らかだ。
嗚呼、どうして僕の姉さんはこんなにも美しいのだろうか……。
姉は15歳で社交デビューすると姉の容姿は沢山の男を魅了し、姉の微笑みは人々を惑わせた。
時には王太子殿下に愛を囁かれ、王太子殿下を始めとする貴族の子息たちから沢山の贈り物が届けられ
た。また時には、隣国の王族に惚れられ危うく誘拐されそうになった。そして毎日のように婚約の打診がうちにくる。
僕は姉が愛を囁かれるたびに思うのだ。
僕は誰よりも姉さんのことを愛してる。幸せに出来るのは僕だけなんだから。
僕は、姉宛てに贈り物が来るたびに思うのだ。
財を尽くしただけのドレスや装飾品なんて、清楚で可憐な姉さんには似合わない。僕だったら姉さんの目と同じ色のエメラルドのネックレスを送って姉さんを縛って独占し、ダイヤモンドの指輪を送って姉さんに永遠の愛を誓うのに。
僕は、姉が誘拐されそうになるたびに思うのだ。
誘拐されないように、外界の穢れに触れないようにずっとずっとずっと僕の部屋に監禁して、僕だけをエメラルドグリーンの瞳に写し、僕だけと喋り、僕のためだけに微笑み、僕のことだけ考えて、僕と同じ空気を吸い、僕のためだけに呼吸をして、僕のためだけに生きて欲しい。
そして僕は姉に婚約の打診が来るたびに思うのだ。
姉さんを誰にも渡したくない。姉さんが他の男と結婚して家庭を築く未来なんかいらない。僕が一番姉さんに相応しい。僕が姉さんと結婚したい。……と。
もちろん、姉との結婚は許されないことだって分かってるんだ。もし、無理矢理結婚しても決して幸せにはなれないことも。そう、分かってる。分かってる……。でも、分かってるけどっ……!
もう、この姉さんを思う気持ちは止められないん だ。止まらないんだよ……!
自分でもなにがなんだか分からないくらいに姉さんのことを狂おしく愛してしまっていて、とても愛おしいんだ。
姉さんとは姉弟じゃなくて他人として生まれたかった。なんで神様は、僕たちを姉弟にしたのかと今では神でさえも憎いと思ってしまう。
いつも僕は物事に対して冷静沈着なはずなのに、姉さんはいつも僕の心を揺さぶる。そして破壊する。
ついに僕の想いは溢れ出し、僕の心は修復不可能なくらいに壊れてしまった。
もう僕は姉さんのこと以外考えられない。姉さん以外はどうでもいい。
こんな僕は、姉さんを傷つけるかもしれない。絶望させるかもしれない。
でも、これだけは誓うよ。姉さんのためだったら、相手が運命や神でさえも戦って姉さんを必ず守ることを。
だから、僕を許して。そして、できれば僕のことをどうか愛して。
こうして、僕は破滅の道を姉と歩んでいったんだ。
読んでいただきありがとうございました!!
この後、少年はどうなったのでしょうか?
少年がどうなったかは皆様の想像にお任せします。
でも、気が向いたらこの後を書くかもしれません。