たらい回し
昨日、数多の命が尽きた。
今日も、数多の命が尽きる。
明日もまた、数多の命が尽きるのだろう。
だとすれば、どの命も価値は平等。アリの命も、トカゲの命も、象の命も、クジラの命も――。
だから私も、命の価値はミジンコと同じだ。
私は今、たらい回しとなっている救急車の私を眺めている。
不運の交通事故。
それでも価値は変わらない。
救急隊員もヒマそうだ。分かっているはずなのに。
私の命が尽きることを。
数多の命の一つとして。
何となく書いた短編ですが、いつの間にか詩のようになっていました。
詩は初めてなので、どなたか感想お願いします。