五話 『告白』
「ねえ、海斗。私のことすき?」
「え?」
突然、愛瑠から言われた。
しかも、帰ってる途中で。
改めて、好きかと言われると、今まで、異性としては接したことがない。だから、多分、幼馴染としての好きだと思う。
だから、俺は、「ごめん。今まで、幼馴染でしか接してなかった。でも、実際に、告白されて、とても嬉しかった。でも、これからは、愛瑠のこと異性として見てみてみたいなって思う。」
すると、愛瑠はとても嬉しそうに、「じゃあ、まだ、付き合えるチャンスが私にあるってことだよね?」
「え、てか、そう言うってことは、もしかして、愛瑠、俺に告白してる、のか?」
「そうだよ♡♡♡」
愛瑠がとても、乙女みたいな声を出していた。しかも、♡がいっぱいあるようにも見える。それを、俺は不覚にも、とても可愛いなと思ってしまった。でも、まさか、遠回しの告白だとは思わなかった。
そこからは、とても重い空気のまま、お互い自分の家へと向った。
なぜ、重い空気かと言うと、俺が告白の答えをあやふやにしたからである。
だから、愛瑠はとても不機嫌で、とても重い空気になっている。
でも、俺はあんな、愛瑠の顔や、声なんて見たこともないし、聞いたこともない。
正直に言って、デイズーシーの時、リリアよりも愛瑠の方が断然可愛いと思った。あんまり、女性を比べるのはどうかとは思うが、それでも、俺は愛瑠の方が絶対に可愛いかった。まあ、リリアも負けず劣らずで可愛いけどさ。
でも、愛瑠は、いつもとは違う大人の雰囲気があった。
俺はそれに、若干惹かれていたのかもしれない。
たまに、心臓がうるさいくらいになってた時もあったし。(あ、でもそれはジェットコースターの時だったから、多分違うよな、うん。)
俺は家へと帰宅し、速攻で自分の部屋に入った。
「なんで、愛瑠は告白なんてしたんだろう。」
私は、今日帰り道で海斗に遠回しだけれど告白をした。
でも、返事はもらえなかった。多分、海斗のことだから、びっくりしてそれどころじゃなかったんだと思う。
まあ、急に告白なんてされたら、びっくりするよね。
「なんで、私、海斗に告白したんだろうな。」
そう、私は、今日海斗に告白なんてするつもりはなかった。
でも、結果的にしてるわけで。
多分、リリアちゃんに取られるって思って、早くしなきゃって言う気持ちが先走って告白したんだと思う。
でも、今考えたってしょうがない。
「明日から、海斗に振り向いてもらうために頑張らないと。」
私は、海斗にOKをもらえるように、明日から、アプローチをすると決めた。
でも、どうやってアプローチすればいいんだろう。
「まあ、勢いでなんとかなるか!」
「海斗!おはよう!」
「お、おはよう。」
愛瑠から急に後ろから声をかけられた。
流石に、昨日、気まずい感じだったので、てっきり、そっけない感じだと思っていた。
(多分、愛瑠はどうでもいいとか思ってるんだろうけど。)
それから、普通に過ごしていた。
昼の時も、リリアと愛瑠と一緒に昼飯を食ったし、今日は、リリアとのデートだったので、放課後、お買い物をした。
「あの、海斗くん。昨日、帰る時なんかありましたか?」
「っ...」
「図星、ですか。」
急にリリアから言われて驚いた。確かに図星だ。でも、あのことをリリアに言っていいのかが俺には分からなかった。
「まあ、なにがあったかは、なんとなく分かりますが、海斗くんは、それを言われてどう思いましたか?」
リリアは、昨日の帰りに何があったかなんて、すでに分かっていたんだな。
女の勘なのか、それとも、俺が分かりやすいような表情をしていたのだろうか。
俺が愛瑠の告白を受けてどう思ったのか。
(俺は....)
「海斗くん。」
愛瑠の告白を受けて俺がどう思っていたのかを考えていたら、リリアから真剣な声音で呼ばれた。
「私は、海斗くんのことが、大好きです。あの日、私を助けてくれた時から、私は、海斗くんのことが、好きです。前から、言っているとは思いますが、今でもその気持ちは変わりません。愛瑠ちゃんが多分言っていたであろうことを私も言います。」
そして、リリアは、一度深呼吸をして、「海斗くんは、私のこと好きですか?」
次回の更新からは一話ずつとなります。
次回の更新は10/2です!




