三話 『秘密』
今日は、リリアとのデートの日。昨日は、愛瑠としたが、その時は、学校でもアプローチをされたが、リリアは、学校ではアプローチをしてこなかった。
昼休みになり、リリアからあるメッセージが送られてきた。
『放課後一緒にデートしませんか?』
多分断ったら後から大変になるだろうから、やむを得なく了解のメッセージを送って、一人寂しく昼食を食った。
決して、友達がいないわけではないが、この二人のせいで、ほぼ友達が失われた。
何でも、俺が裏切ったとか言っていたな。
放課後になり、俺は待ち合わせの場所である校門前に向かった。かなり、早く行ったのにもかかわらずもう、リリアは校門前にいた。
「ごめん。遅れた。」
「私も今来たところですので。」
そして、俺はリリアに「海斗君と一緒に来てもらいたいところがあるのです。」といった後、リリアは指を鳴らした。すると、黒いリムジンが校門前に来た。
「さあ、どうぞ乗ってください。」
「いや、ちょ、押すなよ。」
俺はリリアに背中を押され、リムジンへと乗せられた。
リムジンの中は、アニメで見ていたものそのものだった。
一時間くらい乗ってやっと目的地に到着した。
俺は、リリアの使用人らしき人に降りるよう促された。
「え。リリアってもしかして───」
「───はい。海斗君が思っている通り、私はお嬢様なのです。」
リリアは自信満々にそういった。
ふと、俺は疑問に思ったことがあったのでリリアに聞いてみた。
「てか、なんでリリアはお嬢様なのに、アイドルなんかやってるんだ?」
「───まあ、そんなことはどうでもいいじゃないですか。さあ、中に入りましょうか。」
「おい───」
俺は、リリアの腕をつかんだ瞬間、首から電流のようなものを流され、気絶した。
「んあ、ここ、どこだ?」
俺は、目を開けたら見知らぬところにいた。しかも刑務所みたいなところに捕まっている。
「おい、だれか!ここを開けてくれ!!」
俺は大きな声で叫んだが、自分の声が返ってくるだけだった。
すると、扉が開く音がした。
そこに姿を現したのは…
「リ、リリア?これはどいうことだ?」
「どいうこととは?見ての通り海斗君は監禁されてるんですよ?」
「お願いだ!ここから出してくれ!」
「そんなに拒絶されると、わたし…」
そういったリリアは、突如泣き出した。
俺は、混乱していると、リリアのボディーガードと思しき人が俺に銃を向けてきた。
(まずい。俺、このまま死ぬのか…?)
俺は、死を覚悟していたが、それはリリアによって免れた。
「やめてください!わ、わたしの殿方に危害を加えないでください!もし、加えたらどうなるかは、あなたたちが一番よく知ってると思いますが…」
そういわれたボディーガードの人は、リリアが怒ったのが相当怖かったようで、「すみませんでしたああああああああああああ」と叫びながら走って逃げていった。
「海斗君、ごめ、ごめん、なさい。」
リリアは、涙を零しながら言った。
「俺は、全然気にしていないというか、そもそも、なんで俺が監禁?されているのかが一番よくわからないんだが…」
すると、リリアはなぜか不敵な笑みを浮かべていた。
「それはね・・・」
「ごめん。やっぱなしで。」
俺は、なんか聞いては行けないような気がした。もし、聞いてしまったら、俺は多分色んな意味で終わると思う。
「少し残念です。でも、海斗くんが聞きたくないのであれば言いません。でも、本当に後悔しませんか?」
「いや、多分聞いたほうが後悔すると思う。」
リリアはなぜか頬を膨らませて怒ったような表情をしていた。
俺はそれを見て少し可愛いなと思った。
そして、俺は監禁されていたところからやっと出られたが、リリアは俺に泊まって欲しいらしく、多分頷かないと監禁されそうなので、一応頷いた。
「えーと、リリアさん?なんで、一緒に寝てるんですかね?」
「うふふ。」
うん、なんで俺は一緒にリリアと寝ているんだろうか。しかも、なんか、リリアが俺の上に乗っているし。
もしかして、俺の貞操を狙っているのかもしれない。
でも、こんな可愛い子に奪われても別にいいかってなってしまうが、俺は好きでもない女の子と致すのは無理だ。
「リリア、流石にそいうことをされると困る。」
俺は真剣な表情でそう言った。すると、リリアは思いの外あっさりと、「ごめんね。」と言って、自分の部屋へと戻っていった。
なんか、罪悪感しかないが、そんなことはどうでもいい。
とりあえず、明日は帰って、愛瑠とお出かけをしなければならない。
でも、ここからすんなりと出れるとは思っていないので、事前にリリアの使用人に話は通してある。
でも、本当に信頼してもいいのかとも思ったが、考えるだけ無駄なので、明日に備えて早く寝ることにした。
そして、翌朝。
使用人の後について行って、リリアの家から出て、一旦自分の家に帰り、諸々済ませて、愛瑠とお出かけするべく、集合場所へと向かった。
でも、俺は休日までも会うのは何かとおかしい気もするので、愛瑠には少し申し訳ないが、実はリリアも誘っていた。
この時の俺は、リリアを誘わないほうがいいということを、まだ知らなかった。




