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横断しない歩道で

嘘は嫌いなんだ

横断歩道は、嘘はつかない

待ってる、いつまでも

孤独で泣きそうで、いや泣いていて、毎晩押しつぶされそうになりながら、心臓を抑えて嗚咽している。


あなたを抱きしめても、私には何もできない。ただ朝になればあなたは笑顔になれるかな?あなたが笑っていてくれたら、それでいい。皿が割れようと、テレビが壊れようと、飲み物をこぼしてしまったとしても、私はあなたの笑顔を見れればそれでいい。あなたが毎日楽しいって1日を終われるのならそんなに嬉しい事はないし、私はあなたの笑顔見れたら、この世に何の悔いもない。


これから先もずっと笑っていてくれればいいのに。

セロトニンが亡くならなければいいのに。


君が死んだら私も死ぬよ。君がいない世界なんて何にも面白くない。君がいない世界で生きるのはどんなことよりも痛い。


どうか


あなたが何も考えずに毎日楽しく笑っていてくれたら、私はやっとこの世を去れる。


待ってるね。


あっちで。


横断歩道はまだ渡らないで?


あなたが行くべきなのは後ろだよ。


私の顔見ないようにして、後ろを向いて。

振り返らずに前に進んで?


そして笑って。嘘の笑いじゃなくてね。


心からの笑いだよ?嘘は嫌いだから。

知ってるでしょ。私は嘘が嫌いなんだよ。


ずっと見てるから。

信号はずっと赤いままだよ。

青になったら渡るんだよ。


笑って生きる意味も忘れて、生まれてきた理由も探さずにただ笑って?


横断歩道はね、消えないの。

青になるまでずっとここにあるから。

今日が始まった

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