公式企画「俳人・歌人になろう!2023」はジャンル:推理かもしれない
公式企画「俳人・歌人になろう!2023」をとても楽しんでいます。
説明する言葉を削いで削いで作られる俳句や短歌。
音は、五・七・五 だったり、五・七・五・七・七 だったり、自由律だったり。
文章のように普通に言葉を繋げた作品もあれば、ぶつぶつと細切れ肉のような作品もあったり。
来年度
新入学児
おめでとう
この句、適当に書いたものです。
これを通りすがりの読者がたまたま見て、考えるのです。
ちなみに、自分は作者なので、この句の意図が当然分かる(意図を込めてこの句を投稿している)のですが、今現在、保育園か幼稚園かに通う年長児が4月からは小学生になることについて、おめでとう、という内容です。ちなみに、作者の持つイメージでは今現在は保育園年長児ですが、保育園か幼稚園かについては、句からだけでは判断不可だと思います。
読者視点に移ります。
「新入学児」、「園」ではなく「学」とある点、「生」ではなく「児」とある点から、4月から小学生とほぼ断定が可能だと思います。
となれば、ピカピカのランドセルとか、今ではあまり見かけないかもですが黄色い制帽とか、想像しませんか?目に浮かんで来ませんか?
わざわざこの句を書いた意味(作者がこの句を思い浮かんだ理由)を考えると、きっと、この作品を書いた作者の身の回りに、4月から小学生になる子がいるのだろう、と想像しませんか?
公式企画「俳人・歌人になろう!2023」はジャンル:推理かもしれない、そんな風に思うのでした。