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小説家は俳優である

30年くらいスケッチをして来たので

1万1千回くらい続けたことになる

速いときには数秒で描くため、時間にすれば大したことはない

イラスト、漫画、素描など

体調を崩して入院しても描いた

おまじないのように

有名タレントの似顔絵も描いたし

今は投稿サイトへ狂ったように上げている

 小説の登場人物を詳細に設定することが重要である。

 毎日どんなライフスタイルで、趣味趣向はどんな傾向で、いつも何を考えて生活しているかを想像しやすくするためである。

 小説を書くときには、非公開のメモとあらすじを書く。

 登場人物のフルネームや年齢、職業、好きな物、人間関係のことなどを大まかに書いて置く。

 これは備忘のためでもあるし、人物像のイメージを肉付けするためでもある。

 ストーリーの筋が分岐するとき、

「この人の立場ならどういう行動を取るだろう」

「何を喋るとこの人らしいだろう」

 と考えることになる。

 同じ人物でも、場面が変わり周りにいる人が違えばセリフも変わる。

 文字をキーボードで打っているとき、頭の中では同時に音声が聞こえる。

 感情も、共有することになる。

 だから書いているときは、とても忙しい。

 すべての登場人物を同時に演じ続けるのだから。

 自分の中にあった感情の動きが、文章から抜け落ちたときには、

「テイク2! 」

 となって推敲するわけである。

 作者は常に登場人物と人生を共有し、追体験することができる。

 これが創作の素晴らしいところである。


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