04 春を焚べる④
原付で急な丘をのぼるのは無理な相談だった。それがふたりのりなら、なおさらだ。だいたい一時間かけて郊外の住宅地まで走っておいて、あともうすこしといったところで、わたしたちは徒歩を選ばざるをえなかった。
いったいどこに向かっているのか、わたしには皆目見当がつかなかった。先導する煤城さんの背中を眺めながら、ぼんやり歩いていく。
住宅街には潮のにおいが満ちていた。いまいる場所からは見えないが、いちおう近くに海がある。ここに来る途中には見えた。今日の波はおだやかそうだった。
だいたい十五分くらいでのぼりきった。そこにあった一軒の邸宅こそが煤城さんの「行きたいところ」のようだった。
それは広くて立派でこそあれ、古びた二階建ての洋風住宅であり、それもどうやら無人家屋らしかった。庭は手入れもされず荒れ放題で、壁は塗装がおちている。しかしながら表札があり、『大舟』とあった。
煤城さんは、古本屋〈あおぞら〉の鍵を閉めたときと同じ鍵束をとりだして、門の鍵を開けた。わたしは家の前に原付を停めて、なかにはいる煤城さんについていった。
外装に反して、なかは存外きれいだった。ものが散らかっていたり、土があがっていたりなどということはない。フローリングも板が落ちているなどなく、煤城さんがつけた廊下の照明もLED電球だった。
わたしはリビングに通されて、そこで煤城さんに「すこし待ってて」といわれた。いわれたとおり、リビングにあったソファに腰をおろし、おとなしく待っている。
煤城さんは、どうやら二階に上がったようである。それからばたん、がたん、とものを動かすような音が聞こえて、しばらくすると、煤城さんはリビングに戻ってきた。
「こっち来て」
腰を上げてリビングをでる。煤城さんはまた二階にあがっていく。わたしは掃除の行き届いている階段をのぼり、煤城さんについていく。
二階の廊下には、一階とはちがってものが雑多に置かれていた。それらはいま、わきに寄せてあって、通り道が一本できている。なるほど、さっきはこいつらを片付けていたらしい。
二階の部屋はいくつかあった。ひとつ、すっかり開け放たれた部屋があって、そのなかを覗いてみたが、物置みたいにがらくたが溢れていて散々なようすだった。廊下の状況をあわせて見るに、ほかの部屋も似たようなものなのだろうと推察できた。
煤城さんは、いちばん奥の部屋に入っていった。
「どうぞ。ちょっとほこりっぽいけど」
いざなわれて、なかを覗くと、おどろいた。
目に飛び込んできたのは、本、本、本。一面の書籍の海だった。壁に敷き詰められた書棚にはぎっしりと本が並び、それに入りきらなかったのだろういくつもの書籍が床に積まれている。それらはあくまで整然と積まれており、その高さもたいてい一メートルはあって、そういう山がいくつもある。
部屋のすみには段ボール箱があり、なかを覗くとそれにも本が詰まっていた。いったい何冊入っているのか、ぱっと見ではわからないくらいぎっしりと。それが何箱も積み重なっている。
どうやらこの部屋は書斎らしかった。遮光性のカーテンがとりつけられた窓際には、重厚感のある木製の机があり、そこにもいくつかの辞書と本が積まれていた。万年筆のインクと原稿用紙まで置いてあった。椅子もずいぶん古い木組みのもので、座面にはくたびれた座布団が敷いてある。この家の主は、これに座って本を読むなりものを書くなりしていたのだろう。わたしは部屋のまんなかに立ち、なめまわすように部屋を見まわす。何千、いや何万冊といくだろう量の本がこの一室に詰め込まれている。おもわず感嘆のため息をもらす。
「いい部屋でしょう」
煤城さんは、窓のカーテンを開けながらいった。一気に光が差し込んでくる。窓から見える景色にはコバルトブルーの海が広がっていた。それも含めてなんとも乙な部屋だった。
「藤巻さんなら気に入るとおもって。〈あおぞら〉を畳んだらいちどは連れてくるつもりだったんだけど、今日は拉致られちゃったから、まぁちょうどいいかなって。よくよく考えてみたら、連絡先も知らないし」
「……ここは?」
「あぁ、おじいちゃんの書斎」
煤城さんは海を背にしてにっこりした。眼鏡の奥で目を細めている。見慣れた表情のはずなのに、どこかに違和感があった。それをはっきり言語化できないのがもどかしかった。
「からだを崩してから、一緒に暮らしていたんだけどね。それまではここで一人暮らしだったの」
「表札の『大舟』っていうのは」
「うん、おじいちゃん、大舟っていうの。大舟サトシ」
そうなんだ、と呟けば、煤城さんはうなずいた。それから、ふいに、
「気に入った本があったら、持っていって」
といった。
「え、いいの」
「いいよ。どうせ捨てるか売るか、だし。もしくはわたしが引き取るかだけど……ほら、わたしなんかが引き取るより、藤巻さんが手元に置いといたほうが、きっと本も浮かばれるから」
「そんなことはないと思うけど」
「あるんだなぁ、これが」
煤城さんは自虐的に笑った。見たことのない笑みで、それに、なんだかいやな笑い方だった。
「ないよ。そんなことない」
わたしは意固地に繰り返してしまう。煤城さんは意外そうに一瞬口を開けて、それからまたいつもの――それでもすこし違和感のある――笑い方にもどった。
「うん、ありがとう」
よくわからない感謝の言葉だった。わたしはひとつ肩をすくめて、とりあえず、本を眺めることにした。
じっくりひとつひとつ見ると、時間がいくらあっても足りなさそうだった。名著からマイナーな書籍まで、ずらりと取り揃えてあり、ジャンルも小説から実用書、学術書などといったぐあいにさまざまである。帰りの時間やその他もろもろを考えると、そう長居はできないし、とにかく全体に目を通すことを目標にした。
わたしが本を眺めているあいだ、煤城さんは木組みの椅子に座って、海を眺めているようだった。たまにその横顔を見ると、そこに笑顔は浮かんでおらず、むしろ黒い闇に沈みきった少女の顔があった。つとめて見ないようにした。あまり見てはいけない気がした。次第に陽が沈む。空も、海も、背表紙も、部屋の壁も……過度に水で溶かした黄色の水彩絵の具みたいな、淡い夕焼けに染まっていく。
ふと思い出したのか、
「あ、SFもあるよ」
「うわっ、あ、SF?」
急に声をだすのでびっくりした。煤城さんは「なはは」とへんな笑い方をしながらあやまって、
「あれだよ。あの棚」
いわれたので見てみると、たしかにひとつ、SF小説だけが並べられた書棚があった。そのなかにスタニスワフ・レムの『ソラリス』はじめレム三部作も見受けられる。
「これ読んだの、煤城さん」
「え、なに」
「レムの『ソラリス』」
「あー、そう。そこから取って」
「なるほど」
はじめて読むSF、という観点から見れば最悪のチョイスのひとつだろうが、SF小説の傑作であることに違いはない。煤城さんは読む順番を間違えただけだ。しっかり段階を踏めば、煤城さんも立派なSF少女になれただろうに。
わたしは背表紙を眺めながら呟く。
「宇宙ってさ、ロマンだよ」
「なはは、そうらしいね」
煤城さんはへんな笑い方をする。
「おじいちゃんもよくいってたよ。好きだったもん、SF。わたしには、そのよさがわからないけど」
煤城さんは木組みの椅子に座ったまま、じっと書棚を見つめていた。それから静かに息をはいて、
「本を見ながらでいいからさ。ちょっとだけ、聞いてくれる?」
「なにを?」
「無粋だな。なんでもいいじゃない」
煤城さんは不満げにいった。なんだかわからなくて、わたしは頬をかいて、ごめん、とあやまって、それから書棚に目を移した。
「……なんていうかさ。現実味がないんだよね」
煤城さんの声が背中に飛んでくる。向こうはぽつりと続ける。
「本当に死んじゃったのかなーって。古本屋も畳んじゃうのかなーって。四月になっても、わたし、あの店のカウンターに立ってる気がして……あのさ、わたし、中学のころからずっとあそこで店番してたんだけど、これは、前にもいったよね。そうしてだいたい、もう五年くらいになるのかな。本はむかしから好きだったし、古本のにおいも気に入ってたから、あの空間が大好きで。だから休日もあの店に籠りっぱなしでさ。そのせいで友達もいなかったんだけど」
「……えっと、それさ」おもわず口をはさむ。「本当に友達いなかったの? わたしには仲いいひと、たくさんいたふうに見えたけど」
「なはは、それ、みんなにいわれるんだよね」
煤城さんはへんな笑い方をした。
「うーん、なんでだろうね。みんなから、だれだれさんと仲がよさそうに見えた、ってよくいわれるのに。わたしたち仲がよかったよね、っていってくれるひとはいないんだ。それも仕方ないとおもう。人づきあい悪かったし。放課後も休みの日も古本屋にいるんだもの」
それから煤城さんはすこし黙った。中学時代のことをおもいだしているのかもしれない。だれか、てきとうな同級生の顔をあたまに描いているのかも。
それでもどうやら、しっくりこなかったようで、やがて「なはは」とへんな笑い方をした。力ない笑い声だった。
「いまになって振り返ってみると、わたしは随分なおじいちゃんっ子だったみたい。小さいころからこの書斎に入り浸って、おじいちゃんが仕事してるのに構って構ってーなんて、困らせたんだって。そういうことは都合よく忘れたけど、とにかくわたし、ここでたくさん本を読んで。えっと、難しい小説とかは読まなかったけどね、さすがに。ほら、そこにあるでしょ、絵本とか児童書とか……おじいちゃんが買いそろえてくれて。たいへん甘やかされて育ったんだよ。そのころからもうおじいちゃんは古本屋さんを営んでて、もちろんわたしも常連で。古本にも親しんで……おじいちゃんが腰を痛めてからは、わたしがお店に立って。でも、あそこさ、ひとがぜんぜん来ないんだよね。よくこんなんで経営できたなってくらい。実のところ、大赤字だったみたいだよ。でも趣味みたいなもんだし、それが生きがいみたいなものでもあったから……腰を痛めて、お店に立てなくなったとき、一度は畳んでしまおうなんて話になったんだよ。でも、せめておじいちゃんが生きてるうちは、残してあげたかった。だってそうしないと、あんまりにもかわいそうじゃない。わたし聞いたことあったの。古本屋、若いころからの夢だったんだって。いまその夢をかなえることができて、しあわせなんだって。小学校の職業インタビューかなにかで、そんな話を聞かせてくれた。もう、さ。ずるじゃん、そんなこというの。あっけなく潰すなんてむりだよ。せめてわたしが〈あおぞら〉を守ってあげないと。ちゃんと夢をそのままにしてあげないと。そう思って、ずっと店番をしてた。来る日も来る日も、だれも来ない古本屋で、きまった時間に開店して、きまった時間に掃除して、きまった時間に鍵を閉めた。たまに本を売るひとが来て、なるべく適正な価格で買い取って。たまに本を買う人が来て、ちゃんと考えて値段をつけて。藤巻さんには、たしかにてきとうだったかもだけど、ちゃんとやってたんだよ、実は。それにさ、高校卒業したら、きちんと経営も継いで、潰さないようにしてあげるなんて約束も、なはは、したんだけど。それまで元気でいてだなんて、めったなお願いもしたんだけど。うなずいて、くれたんだけど。覚悟してたことだけど。わかってたことだけど。わかってた、ことだけどね」
背表紙を追う目が止まった。黄色い夕陽が春を染めている。
沈黙が場を支配した。わたしは口を開けない。煤城さんは、ずっと黙っていた。永遠の時が訪れたようにも感じられた。でもそんなはずはなかった。だって陽は沈んでいく。徐々に、確実に、夕焼けが存在を強くする。季節を薪にしながら。
「……がんだったの」
やがて唱えられた言葉は、わたしの想像以上の重さをもっていた。
「末期がん。全身に転移してた。助かる見込みはなかった。絶対に治るはずもなかった。四月まではもつだろう、ってお医者さんはいったけど、むりだった。いやになるよね、ほんと……もう入院はせずにね、家で看取ることになって。本当は、こっちの家で看取ってあげたかったんだけど、できなかった。事情っていうやつがあったらしいよ。よくわかんないけどさぁ、そんなもの……あの晩は、いつもより体調がよさそうでね。寝るときにもすこしだけおしゃべりができて。もう、ほとんど、なにをいってるのか、わからなかったけど……でも、おじいちゃん、最後にはっきり、『がんばってね』なんて。なにを、って、訊いたんだけど、もう答えてくれなくて、からだに響いたらいけないから、それからはもう、おしゃべりも切り上げた。それから一時間後に、九時くらいに、部屋から、部屋から物音がして……おじいちゃんは……血を吐いて……」
煤城さんは、もう、おさえきれなかった。堰を切ったように嗚咽がこぼれて、なにもいえずに泣いた。わたしは煤城さんを振り返ることができなかった。なにもできずに、じっと、宇宙だなんだと書いてある書籍の背表紙を見つめていた。
やがて煤城さんは嗚咽まじりに言葉をつむぐ。どうしてなんだろうね、って。すごく遠くにいってしまったんだよ、って。どんどん遠ざかっていく。それがこわい。どんどん遠ざかる。〈あおぞら〉、あの古本屋のにおいはゆっくり消えていく。どんどん遠ざかる。すさまじい速度で――祖父の現像が。
すべてなくなるのがこわい、といった。絶望的な距離の国へ、おじいちゃんが旅立ってしまったこと。すべて忘れてしまうのがこわい、といった。〈あおぞら〉を畳まなければいけないこと。たったあと数日で、おじいちゃんの夢を――そしてひょっとしたらわたしの夢まで、うしなってしまうこと。
数分間泣き崩れた煤城さんは、しまいには「なはは」とへんな笑い方をした。質量をもたない笑い方だった。まるで空っぽの声だった。
そして「ごめんね」という。「こんなこと、いうつもりなかったんだ」という。わたしのからだは動かない。筋肉に力がはいらない。凍ったみたいに動かない。夕焼けが色味をつよくする。
それでも、なにかいわなければとおもった。そうおもえば、おもうほどに、なにをいったものかわからなくなる。一冊の本を抜き取る。宇宙がなんだのと書かれている。
宇宙。ものすごく遠い距離の話。どこか遠くへいってしまったひとの話。呼吸をするのがむずかしい。そんな自分が情けない。しゃんとしろよ、とわたしのなかのだれかがいう。背中を押される感覚。
「……たとえば」と、ようやく声が出た。かすれたような声だった。「たとえば、ハッブルの法則なんてものがあって。宇宙が遠ざかる速度は距離に比例する、っていう法則。遠い宇宙は速く、近い宇宙はゆっくりと。宇宙の膨張にあわせて、距離に比例しながら。だから、えっと……」
頬をかく。話したいことはあって、それがうまくまとまらない。でも煤城さんは待ってくれている。わたしは話さないといけない。
「えっと、さ。『どんどん遠ざかる』って、いったじゃない。それはそうなんだろうけど、いや、そうじゃなくて……わたしが、おもうに」
抜き取った書籍の表紙を見る。アーサー・C.クラーク、『2001年宇宙の旅』。なんの助けにもならない。ならないが、なんとなく、まとまったから、
「おもうに!」と勢いつけていってみる。「……もし遠ざかっていくにしても、煤城さんのおじいちゃんは、きっと思ってるよりずっとゆっくり、煤城さんのそばにいるよ。〈あおぞら〉はたしかに閉店するけど……でも、すっかり消えてなくなるわけじゃないでしょう。とんでもない距離にひるんでも、よく見ると、そうでもない、かも、しれない、し……」
自信がなくなってきた。支離滅裂なことを話している気がする。
「と、とにかく」咳払いする。「わたしは煤城さんに、元気でいてほしいです。ほら、わたし、笑ってる煤城さんが好きだから」
こんどはとんでもなく恥ずかしいことを口走ってないか! もっと、こう、ちがうなにかがあるはずで。それはたとえば、
「……そう、いまはむりだろうけど、もしまた悩んだり苦しくなったりしたら、わたしに話してくれれば、いくらでも聞くし……」
なるべく、緩やかに、煤城さんに振り向く。顔を見るのがちょっとおそろしい。
が、目が合った。ばっちりと。わたしのことを、煤城さんははっきり見据えている。そんな彼女の表情は虚飾の笑みでも、泣きっ面でもない。
「……ありがとう」煤城さんは静かに目を閉じた。「ありがとう、藤巻さん」
それからいつもみたいに口角をあげて、目を開いて、きれいに笑った。茜色の夕陽に照らされたその笑顔は、いっとうすてきだった。
◇
「そんなに多くは持って帰れないけど」
原付に本を積みながら、わたしは申し訳なさそうにいう。煤城さんはなんともないふうに、
「いいよ、また来れば。たぶん五月くらいまでは本もそのままだし」
「え、また来てもいいの」
「いいってば。好きなときに、どうぞ」
「そっか。じゃあ、遠慮なく」
煤城さんはここにすこし残って、あとでまた、バスで帰るつもりらしい。帰りはふたりのりではない。
それじゃあ、さようなら、と原付に跨りかけたところで、思い出した。急いで携帯をとりだす。
「ライン交換しよう」
「え、わたしラインやってない」
「え」
まさか。そんな原始的な女子高生がいまどきいたとは。
「ていうか、携帯ももってない」
「嘘だろ」
「家の電話番号なら教えられるけど」
「……じゃあ、それでいいです、はい」
登録しておく。『煤城さん』、というか、『煤城家』として。
「えーっと、来るときは連絡するね」
「うん、待ってる」
煤城さんは肩をすくめる。
「……わたしさ、天文学者になろうかな」
「どうしたの、急に」
「え、だって」煤城さんは眼鏡の奥で目を細める。「ロマンなんでしょ、宇宙って」
なはは、といつもの笑い方。わたしも釣られて「なはは」と笑ってしまう。笑い方がうつってしまった。
「ちょっとそれ、うちの専売特許なんだけど」
「ごめん、そうだったんだ」
携帯をしまう。原付のエンジンをかける。
「藤巻さん」
「うん?」
「わたし、こんなに寂しくないの、はじめて」
煤城さんはにっこり笑う。泣き跡がうっすら見える。
紫色の空。
「また、こんどはちゃんと遊ぼう」と、わたしがいう。「カラオケにでも」
「なはは、そうだね。トモダチトカラオケ」
なにかの呪文みたいに煤城さんは詠唱する。何度か繰り返して、やがてしっくりきたらしい。うん、行こう、と力強くうなずく。
じゃあね、うん、じゃあね。わたしたちはさよならを交わす。わたしは本を積んだ原付で丘を下っていく。バックミラーに映る煤城さんが小さくなっていく。ゆっくり、ゆっくり、遠ざかる。
(了)