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殺られる前に殺れ  作者: 著恋凛
選別篇
3/50

3話

 何分、または何時間走っただろうか?分からない。この先の事を考えながら無我夢中に走った。

 そして今は洞窟らしき場所に来ている。ここは適温だし、仮に雨が降っても防げる。とてもいい場所なのでこれからな住処にしようと考えている。

「はぁはぁ、水・・・」

 走り疲れ、口の中にある水分がゼロになったので、リュクサックから水を取り出して少量含み、口全体に水分を行き渡せてから喉を通す。

 飲み終わった水をしまうついでにリュクサックの中身を確認する。

 食料は節約して食べていたのでまだある。水も最初に貰った時からは3分の1ぐらいになったしまったが、焦るほどでもない。まだ着てない着替えが一式と1度着た服が三式。それ以外は初日から変わっていない。

 服は汗でびちゃびちゃ、身体に引っ付いて気持ち悪い。そういえば、ここに来る時、結構水の音してたな・・・そう思った瞬間、リュクサックを持ち、歩く。思い立ったらすぐ行動・・・今の状況ではそれがベストだろう。





 水の流れる音を頼りに数分歩き、着いたのは川。水も綺麗で流石無人島って感じだ。辺りに人がいないことを確認してからリュクサックを地面に置き、俺は川に飛び込んだ。

 今までの疲れが一気に吹っ飛んでいく。汗は流れ、身体が生き返るような感覚が俺の頭を支配する。

「最っ高!」

 思う存分に水を堪能してから、身体をタオルで拭いて、新しい着替えに着替える。その後は空のペットボトルに水を汲んだり、石鹸は無いが洗濯したりして、洞窟に戻った。




 服は外の木に干して乾かす。俺は普通の高校生。目立ったところといえば身体能力が人よりいい事ぐらいだろう。高校もスポーツ推薦で行ったし。そんな高校生が一人暮らしを経験したことがある訳ないので、家事などをどうすればいいのか分からない。

 洗濯物を木に干したと言っても木の枝にぶら下げただけだし、10日間ぐらいなら平気と思うがどうも心配だ。

 心配と言えば、食料。水の確保は安心出来るが、食料に関しては救済物資を獲得するしか方法はない。落ちてる木の実を食べて死んでもやだしな。

 となると、救済物資を取りに行かなきゃ行けないが、確実に誰か他の人に遭遇するだろう。そうすれば、戦闘はま逃れない。喧嘩もしたことがない人が殺しをしなきゃ行けないのか・・・・ハハッ、なんてクソゲーだ?これは。

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