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『続いては〜♪

 今回初挑戦の若き剣士が現れたぞ。

 おっと、これはまた珍しい!

 背中には2本の剣を背負っているぞ。

 "双剣の剣士りゅのくん"の登場だぁ!』



審判(レフリー)が興奮気味にそう言った。


ワァー

    ワァー


闘技場の全体も興奮しているみたいだった。



ボルド伯爵「ほぅ、、、

      彼がエリーナ姫のお連れの方ですか。

      なかなかの気力の持ち主みたいだ。」



そう赤い瞳でりゅのくんのことを見つめていた。

手に持つグラスには高そうなワインが入っている。

それを持ちながら、

ボルド伯爵はVIPルームから見下ろしているのだ。


僕達もVIPルームからりゅのくんを見守った。



りゅのくん「!」



りゅのくんが上の方にいる僕達に気付いては

手を振ってくれている。


僕もすかさず手を振り返した。



『対する相手は〜♪

 モーニングスターをぶん回す男

 そう、

 みなさんご存知のこの闘技場のベテラン!

 "ぶんぶん丸のマルヤ"だぁ!』



ワァー

    ワァー


闘技場が一際盛り上がっていた。


「さぁ、いったいどんな勝負が

 繰り広げられるのか⁈

 レディ〜、ファイ!!」ーーカーン!♪



ゴングみたいな鐘が響いた。



りゅのくんは2本の剣は使わずに、

1本の剣だけ両手で握りしめていた。


目を閉じて神経を研ぎ澄ませている様子だった。


その構え方はまるで、

剣道でもやっているかのような

そんな正々堂々とした構え方だった。


僕もりゅのくんの真似をして目を閉じては

『あなた様』にこの構え方を解説をしようとした。


先ほど剣道と僕は表現したが、

そもそも剣道とは……


『そこまで!勝者"りゅのくん"!』


……へ?

まだ僕の解説の途中だよ⁈

もう終わったの⁈


僕は急ぎ目を開けた。


見れば対戦相手のモーニングスター使いの

なんちゃらさんは(名前を忘れちゃった)

お腹を抑えながらうずくまっていた。


りゅのくんは1本の剣だけで、

この闘技場のベテランの男の人を

一瞬にして倒して見せたのだった。



ジナトス「つ、つよぉ〜⁈」


エリーナ「りゅのくんすごいです♡」


ザナトス「……やりますね。(クイッ)」



僕達はりゅのくんの実力に感心していた。



ボルド伯爵だけはこの時、

顔が曇っていたなんてことを、

僕達はまったく気付けていなかったんだ……


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