巷で流行りの乙女ゲームをベースとした転生ものや悪役令嬢ものについて
注意;筆者は乙女ゲームをベースとした転生ものや悪役令嬢ものの小説を否定するつもりは一切ありません!!そのことを念頭において閲覧をお願い致します。
今まで乙女ゲーム世界への転生ものとか乙女ゲームベースの悪役令嬢ものとか読んできましたが、そこでふと思ったのです。
これ、どっちかっていうと乙ゲー(乙女ゲームの略)じゃなくて、女性向け版のギャルゲー(男性向け恋愛シミュレーションゲーム)じゃね?・・・と。
いきなりなんだこいつと思うかもしれませんが、別に乙女ゲーム世界への転生ものとか乙女ゲームベースの悪役令嬢ものとか否定するわけじゃないですよ?むしろWelcome!!好物てす!!もっと新しい物語ください!!な人です。
では、何故私がこんなもの書いているのか・・・え?別に聞きたくない?いやいや、色々誤解を招きそうなので聞いてくださいな。
まあ、ぶっちゃけ。
実際の、リアルの乙女ゲームを知ってほしいからです!!!
(注意:ここでの乙女ゲームとは、PlayStationやPlayStation Vita、PSP、NintendoSwitchにてプレイする乙女ゲームのことを指します。ソーシャルゲームではありません)
婚約破棄?悪役令嬢?聖女?勇者?
いやいや、昨今の乙ゲーは一味違う!!
なによりストーリーが凄い。この一言。
ただ単に恋愛一色ではないのです、これが。
比較的軽いとうわ~はよくっつけ!って思うほど平和なものだったりじれじれと微笑ましいものだったりとありますが・・・。
もちろん、軽いものがあるなら、重いものもあるわけで。
まずキャッチフレーズ。
『鮮やかな理想、形のない正義』
『あなたは誰を信じますか?その人が裏切り者だとしても、あなたは信じることができますか?』
・・・・はい、ストップ!!
ちょっとまて。なんか不穏だぞ。
正義?裏切り?
あっれぇぇぇぇーーーー???
乙ゲーって、恋愛シミュレーションゲームだよねぇ!?なんでこんなにも人間のふっかぁぁぁいところを突いてくるようなテーマあるの!?舞台は中世、近世はもちろん現代とか近未来とかありますからね・・・・現代とか近未来が舞台の作品だとうっわ、なんか現実になりそうだなこれっていうのもあって侮れないんですよねぇ。
そもそもですよ?
昨今の乙女ゲームで聖女とか勇者とか悪役令嬢とかを設定に盛り込んでいるゲームって、ほとんどないと言ってもいいと思います。特に女性キャラで恋のライバルキャラなんてあんまりいないですね。
女性キャラで悪女ポジションもなきにしもあらずですが、ルートによってはめっちゃ好い人だったり、愛に狂ってしまった少し同情の余地のある人だったりするんです。バッドエンドで悪女から殺されるエンドとかなくはないんですが、割合として多いのは主人公も攻略対象も死ぬか壊れるかどちらかが記憶を失うか一緒に堕ちるか監禁されて目の前で愛するひとを他の攻略対象に××されるか・・・etc。とまあ主人公と攻略対象のほうにスポットライトが当たってるんですよね。
また、逆ハーレムルートもほぼないと言っていいと思います。
乙女ゲームの購入特典だったり平行して発売されたりするドラマCDは特定のルートのストーリーが収録されてるわけでもなく、主人公一人に対して攻略対象複数人のストーリーが収録されていますが、それは逆ハーレム・・・とはちょっと言いにくいかもしれません。ギャグ系に傾くこともあり定義が難しいので、この際、ドラマCDは省きます。
乙女ゲームにおいては、逆ハーレムルートなるものはとても貴重です。ほとんどの乙女ゲームにおいて、攻略対象の好意のベクトルが主人公に向いているスチルや描写があるとしても、よく乙女ゲームベースの小説にある、好感度を全員一定量まで上げると逆ハーレムエンド解放!!みたいなことはまずありません。よくて大団円エンドですね。その大団円エンド自体も一番最初、またはシリーズで発売される本編ではなく別枠で発売される後日談編や糖度高めのストーリーに収録されていることが多いです。後日談編や糖度高めのストーリーは本編に比べると平和過ぎて・・・・本編が重ければ重いほど攻略対象や主人公の幸せそうな様子に泣きそうになってしまうのですぅ・・・・!!!特に、バッドエンドが悲惨過ぎると尚更っ!!!!!!
・・・・・・こほん。つまり、です。
私が巷で流行りの乙女ゲームベースをベースとした転生ものや悪役令嬢ものをギャルゲーと思ってしまうのは、逆ハーレム要素や悪役令嬢といった色ボケピンクな恋愛脳にスポットライトが当たりすぎているためです!!!
確かに!!
確かに乙女ゲームというのはイケメンうはうはイケボありがとうございます、ここは楽園です!!推しが尊すぎます!!、まさに夢のような舞台です。
ですが!!
そっちの要素が小説では強すぎて、本来の、大手の根強いファンがいる乙女ゲームですら全て恋愛脳一色でくくられているのでは?と思わずにはいられないのです!!
いやいやいやいや、小説だけでしか乙女ゲームを知らない皆さま、そこで理解するのはまだ早い!!!
各キャラクターのルートにおいて描かれる登場人物たちの闇、プレイヤーに様々な疑問と答えを与えるストーリーの中心となる謎や事件の伏線、各作品において魅力の異なる主人公ちゃんたち、絵師さんによる美しいビジュアルと素晴らしい声をお持ちの声優さん勢揃い、といった豪華なラインナップ!!
主人公に自分を自己投影する方もいらっしゃいますが(乙女ゲームベースの小説の悪役令嬢でない方の転生ヒロイン、特に電波ヒロインはその傾向が強いと感じています)、私としては、より重厚なストーリーの乙女ゲームは一つの物語として見ることをオススメします。
ここでもう一度、今度はきちんと断りを入れておきますが、私がここで乙女ゲームと称しているのは主に「オトメイト」が「Rejet」や「アイディアファクトリー」と共に発売している乙女ゲームのことです。また、私は全ての乙女ゲームを攻略しているわけではありませんし、ギャルゲーに関してもプレイしたことがあるわけでもないので、狭い視野での個人の見解となっており、この文章は甘~い展開よりもシリアス多めな乙女ゲームについて語っていますので予めご了承下さい。
最後となりましたが。
皆様!!!
本場の乙女ゲームをプレイしてみてください!!!
実況でもプレイ動画でもいいから、知ってください!!!
軽くて甘々なものもいいですが、シリアスも泣ける!!!胸が痛くなる!!!
みんな尊すぎるのです!!!
緻密に構成された世界観、ストーリーを美麗な絵と素晴らしいボイスと共にお楽しみください。
お付き合いいただき、ありがとうございました!!!!
〇キャッチコピー引用元。
『鮮やかな理想、形のない正義』・・・Collor×Malice【カラーマリス】
『あなたは誰を信じますか?その人が裏切り者だとしても、あなたは信じることができますか?』・・・Charade Maniacs【シャレードマニアクス】