雨が降ると
掲載日:2018/12/31
その日は、雨が降っていました。
いつもの景色、いつもの通り道。
雨がふったら、いつもとちがう。
傘をさして、雨の音を聞いて、地面のにおいをかいで。
いつもと違う景色。いつもと違う通り道。
草木はいつもより元気だし、手すりは水でつやめいて。
その日は、雨が降っていました。
その雨は、誰かの代わりに悲しむようで。
その雨は、誰かの代わりに泣いてるようで。
その雨は、誰かの涙を隠すように、その誰かを包んで。
乾いた地面。
その雨は、すべてを包み込むように。
雨は地面に染み込んで。
その日は、雨が降っていました。
晴れているのに雨が降るとき、どこかで二人が結ばれているのでしょう。
雨とかみなりが一緒に来れば、自然の力を感じるでしょう。
その日は、雨が降っていました。
きっと、この雨がやんでも、乾くまで、いつもと違う、いつもの景色。
その日は、雨が降っていました。
この「雨が降ると」はサークル「ちーむ_しぷすくろっく」にshipu名義で出したお話CD「うちのNightcap Vol.3」(C91で出しました)の3トラックの内容とほぼ同内容となっております。
(文章としては未発表のため、こちらで文章の発表を行わせていただきました)




