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森の中の大賢者  作者: 凹村凸
東の王国編
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始まりは静かな眠りから

 鼻腔をくすぐるのは木の匂い。


 日常の中で何百年も一緒に居る、この我が家の香り。


 そして……焦げもせず上手に焼けた、パンの香り。

 焦げていた頃を思い出し、寂しそうな表情をしながら私は目を覚ます。


 起き上がり、部屋の惨状を見て、あくびをして伸びをする。


「また研究中に寝てしまったのか……」


 様々な研究の本や羊皮紙が散らばっていた机の上はきれいに片付けられ、その上に朝食が置いてあり、作りたてのようにスープからは湯気が立ち上っていた。


「本は……」


 部屋を見回すと、朝食の邪魔にならないよう、机の端に置いてあった。

 いや、積んであった、といった方が正しいか。


 整えられたベッドから這い出て、部屋のものを踏まずに椅子へと座る。

 そして私の一日が今日も始まる。


「いただきます」


 私はノム。ただのしがない人間だ。

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