表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/5

無敵な存在

 世界は理不尽に満ちている。

 まぁ、僕がその理不尽なんだけどね。始まりはある日世界中に出現した塔や地下空間。

 そこは、この世の生物とは違う幻想生物達の世界だった。いわゆるダンジョンというものだ。


 僕は偶然にもダンジョンの中に入り、とある事情から1年もの間ずっとダンジョンの攻略を続けた。

 その結果、そのダンジョンを攻略したと思ったら、更なるダンジョンへ放り込まれ、そこからさらに4年かけてダンジョンを攻略した。


 僕は運がよかった。始めて倒した敵から手に入れたスキルは……経験値10倍、これがなければ僕はあっけなく死んでいたかもしくはもっと長い時間をかけてダンジョンを攻略していただろう。1年かけたところが10倍の10年掛かるのだから当然だ。いや、そんなに単純ではない、食料などのことを考えると長くなればなるほど不利になっていく……なので最初のダンジョンですら10年以上かけていただろう。


 まぁ、もういいのだあわせて5年かけたダンジョン攻略は終わったのだ。


 名前:紫藤明

 レベル:210(レベルリセット回数3回)

 スキル:経験値10倍、手加減、全属性魔法、レベルリセット(以下非表示)


 力:3*3210*3

 速:2*3210*3

 魔:9*3210*3

 防:2*3210*3

 器:9*3210*3


 特殊装備:なし


 ≫


 ステータスは一般人から考えれば非常識きわまるといえるだろう。

 今の最高峰レベルが126らしい5年で……だ。126レベルといえば100階層ある最初のダンジョンで言えば60から63階層あたりが安全に進めるレベルである。

 あのあたりは……集団で動く動物系のモンスターが多かったと記憶している。

 ダンジョンは不思議なもので普通に空があったりする。階層そのものが世界だといわれても信じるレベルに広い。一度だけ、フィールド型の部屋を旅したが歩いて1ヶ月くらいで元の地点に戻るという不思議空間だった。地続きは地続きなのだがどこかの時点で空間同士を張り合わせて小さな世界を形成しているように感じるのだ。まぁ、ダンジョンは不思議空間ということだ。そんな不思議空間を集団で移動する肉……じゃない、モンスターたち。一対一ならおそらく負けないが数で攻められると攻略はとたんに難しくなる。もしも楽に攻略するなら140レベルくらいは欲しいところだ。


 まぁ、そのレベルになれば70階層のボス部屋は楽に攻略できるだろう。ちなみに、こっちに戻ってきて観察した結果レベル1の一般人のステータスはオール5か優れた部分と劣った部分を考えると平均5、合計で20になるステータスがあると思われる。

 そして、レベルによる乗算が行われる。さらに追加で乗算される人も居れば乗算されない人も居る。ここはおそらく才能だろう。一応アイテムで増えたりもするらしいということしかわからない。


 …………。

 ……。


 さて、ダンジョンは僕が攻略したもの以外にも世界中にまだまだたくさんある。しかし、これを僕が攻略することはしない方がいい……レベルリセット……これは実質上の無限レベルアップできるスキルだ。レベルカンストは1000レベル。それを3回繰り返し今のステータス。人類はおそらく僕に追いつけない。可能性があるとすれば僕と同じ経験値10倍のスキルをてにいれることだろう。このスキルがどれほどの頻度で手に入るのか……それが不明ではあるがな。


 まぁ、なんにせよ。ダンジョン出現後から5年も行方不明になり、ダンジョン内での摩訶不思議で若返ったこの肉体……戸籍はあるだろうがもはや別人に近い自分が本人と認められるか……認められたとして世界初のダンジョンクリア者だ。どうなるかわからない……。

 この力を見せびらかす気もない。ならば僕は……もうこの世に存在しない人間なのだ。


「こういうのも憧れだったからせいぜい楽しませてもらおう」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ