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[奈落]転職に向けてレベル上げ、死を拒絶する者はその身を起こし、遺品は床に落ち

「ショーイチ、今日はレベル上げするんだろ?」


リヴィアが促してくる。


「ああ、約束通り、今日は1日、レベル上げと素材集めだ」


「なら、7階層まで行くぞ」


今までの最高階層が4階層・・・7階層は、中堅冒険者の行く場所だ。

全員が2次職で当然。

1次職の俺達が行ける場所では本来ないのだが・・・


「そうだな。行ってみようか」


適正レベルよりはかなり高くても余裕があるはずだ。

高レベルの敵を倒した方がレベルアップは早い。


エレベーターを操作し、7階層へ。

地下墓地。

スケルトンにゾンビ、コウモリ、レイス・・・

流石にバンパイアやリッチー等はいない。

と言うか、俺の武器清めてもいないし魔力も通ってないから、レイスとか斬れないんだけど。


「ブレス」


イヴの魔法が発動、俺の剣が光に包まれる。


「有り難う、イヴ」


イヴの頭を撫でると、イヴが嬉しそうに目を細める。


墓石が崩れ、ゾンビとスケルトンが飛び出す。

こいつら・・・飛び出す前は気配ないのかっ。


ガッ


体当たりで、タゲを自分に引き寄せる。


「ファイアーアロー!」


リヴィアの魔法が発動、敵を燃やし尽くす。


「きゃっ、怖いです!」


戦闘が終わってからイヴが抱きついてくる。

抱きつきたかっただけだろう。


「大丈夫、イヴ。俺がついてるよ」


抱き寄せてやる。

嬉しそうに身を預けてくるイヴ。


「きゃっ、こわーぃ」


リヴィアが面白がって抱きついてくる。

嬉々として炎の矢撃ち込んでましたよね!


「お、俺がついてるよ」


とりあえずお約束を返しておく。


「・・・きゃ、こわーぃ、ですね」


ルナが離れた所から言う。

雑だな。


「まあ・・・とりあえず行くぞ」


俺がそう言うと、リヴィアもイヴも離れる。


敵の沸きは良く、淡々と倒していくが・・・得られる素材が安物ばかり・・・


「あ、指輪だ」


時々アンデッドは、生前の装飾品、の設定か、宝石類をドロップする。


「魔力的価値はないですが、高くは売れそうですね。生前はもっと高いのをたくさん持っていましたが・・・今はこれでも有り難いです」


ルナが言う。


「お、生前のコレクション自慢なら負けないぜ」


リヴィアが嬉しそうに言う。


「竜王リヴィアに財宝の量で勝てる存在は史上存在しません」


イヴが呆れて言う。


「私は、生前は、城の宝物には手を付けませんでしたし、私財は寄付とかしてたので・・・宝石はほとんど身につけてませんでしたね・・・今はショーイチに貰ったこの指輪があるから幸せです」


イヴは、左手薬指の指輪を、嬉しそうに見る。


夕方まで狩り、ジョブが50に。

転職条件が整った。


経験値は良かったし、指輪も手に入れて収入も高かったけど・・・次は別の階層がいいなあ。

いきなり7階層まで行ったことに、受付の人には驚かれた。


今までは安宿を使っていたけど、ランクアップもしたし、少し良い宿屋に部屋を変えた。


「ふかふかですー」


イヴがとろけるような顔でベッドに沈み込む。

昨日までの安宿とは大違いだ・・・もっとも、そこまで高級という訳でもないのだけど。


部屋は、なし崩しに4人部屋。


「じゃあ、1階に行って夕飯を食べよう」


「ここは飯が美味い事で有名だからな、楽しみだぜ」


リヴィアが歓喜の声を上げた。

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