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傷創(しょうそう)

作者: 東野飾

傷創(しょうそう)


声が聞こえる。

喘ぐような悲痛な叫び。

悶え、苦しみ、何かを諦めずにいるような叫び。


──死にたい、

──生きたい、

──死にたくない、

──生きたくない。


あゝ、そうか。

きっと、これは私の声。

私の心が軋む、私にしか聞こえない心の声。

きっと誰にも理解されない。

きっと誰にも理解して貰えない。

だから私は──小さな刃を右手に隠す。

そして私は──小さな傷を無数に創る。

肌を伝う赤色が、泣けない私の唯一の涙。

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