トイレの○様
閲覧注意
人によっては不快に思われる方がいらっしゃるかもしれません。
「まぁ、そういうワケで同志よ。理解できたか?」
「おk、把握した」
俺は目の前にいる汚い爺さん、汚い爺さんに(大事な事なので二度言いました。)
相槌をうった。
あの日、気が付いたら真っ黒な空間にいた。
(真っ白じゃないのか)
そんな事を考えながら自分がどうなったのかを思い出す。
(確か…買ったエロゲがストライク過ぎて…
自己ベストを更新して…それから…)
あぁそうか。
俺は唐突に理解出来た。
「左様。同志、お主は死んだ。」
突如、空間が歪んだと思った時には目の前にはうん○臭い爺さんが
「うん○臭くて悪かったな!どうせ、短小包茎毛ジラミ爺じゃよ!」
いや、誰もそこまで言ってない、と思い気づく。
(心を読まれたのか?)
「左様。儂は…いや、儂の事などどうでもいい。同志よ、異世界へ行ってみないかね?
無論、特典付きでな」
「…ちょっと何を言っているのか分からないですね。」
AAを貼りたい気分。
同志って何だよ…。うん○臭い。臭いが染み付きそう。
「ちょっち長くなるけど……」
汚爺さんの説明を簡単にまとめるとこうだ。
曰く、爺さんは変態。そこに穴があるから突っ込むと言うくらい。変態を自称する俺も大地に突っ込んだことはない。
曰く、超不細工。モテたことは一度もない。
曰く、趣味が俺と丸かぶり。好きなラノベ、お気に入りのアニメ、お世話になったエロゲ。故に同志と呼びたいらしい。(爺さんの周りには理解してくれる人がいなかったらしい。)
曰く、ムカつく奴がある世界の女神をしている。その世界に嫌がらせをしてやりたい。
しかし、爺さんが直接やれば面倒くさい事になる。
爺さん閃く。「儂と同じような性格のやつに能力あげて放り込めば良くね?」
儂、天才!
そうと決まれば即実行。前々から目をつけていた俺をあぼーんして今に至る。
「怒らんのか?普段のお主ならばヤり返しておろう?」
そう問うてくる爺さん。心なしか申し訳なさそうな顔をしている気がする。気がするだけだが。
「確かに元いた所も良かったと思うが…異世界なんて聞いたら怒りより、興奮が上回る。行くしかないだろJK」
未練なんてものは一切なかった。
「さよか。ではさっそく、力を授けよう。こちらへ。」
爺さんの近くまで寄ると、俺の頭に手をかざす。うん○臭っ
「ふむ…四つ…じゃな。四つまでならお主の好きな力をやろう。それ以上はお主の魂に入りきらん。願いを増やすのは無しの方向で」
ちっ、先手をうたれた。
「じゃあ……………」
「さてさて、同志よ、いくつか言わなければならん事がある。」
「何だ?」
「うぬ。お主の力は分かり易く言えば、ゲームの『スキル』の様なものじゃが、向こうの世界にはそんなものはない。」
「つまり、俺だけにしか『見え』ないということでおk?」
「そゆこと」
「わかた。」
「次に女神への嫌がらせについてじゃ。
お主は自分の好きな様に生きろ。お主の魂に込めた儂の力、つまりお主の存在自体があやつにとって最大の嫌がらせになる。
ちなみに、お主の魂は女神にバレんよう細工済みじゃからな。安心せい。」
「まぁ、そういうワケで同志よ。理解できたか?」
「おk、把握した」
「後は…おっと、もうこんな時間か。名残り惜しいが…同志よ、達者でな」
爺さんが腕を振るうと俺の体は徐々に薄くなっていった。
「……あんたもな、爺さん」
寂しそうに微笑む爺さんの顔を最後に、俺の意識は消えていった。
お爺さんの座右の銘
『穴があるから突っ込む』
お爺さんはゲスです。隠れゲスです。
お爺さんのうん○臭さには理由があります。
お爺さんはもう出て来ませんが。




