レッスン3「文の長さ」
出来心からはじまった泥沼シリーズも、めでたい事にいよいよ第3回を迎えました。
それでは勢いよくいってみましょう。
今回のテーマは、文の長さです。
長い方がいいのでしょうか、短い方がいいのでしょうか。
昔読んだ文章法がどうとかという本に、なんでしたっけ、長いよりは短い方が読みやすいとかそういうことが書いてあったような気がします。海馬よ目覚めよ。
えーとそうそう、ひとつの文は短い方がいいんだった。
あんまり長いと主語と述語の関係が迷宮入りするとか何とか。
そんな感じで例文を書いてみるので、長い文と短い分がどう違うのか比べてみましょう。
7月22日 僕らを祝福するかのような晴れ
僕が彼女の目を真剣な思いで見つめると、彼女も僕の目をその澄んだ瞳で見つめ返してきたので、僕は思わず彼女を抱きしめたら、彼女もまた情熱的に腕を僕の背中に回してきたので、二人でそのままベッドに倒れこみ、しっかりと抱き合いながら唇を貪りあい、お互いの体を愛撫する事で熱を交換しあい、双方合意の上で永遠の契りを交わして、僕らはそのまま二人で眠りに落ちたのだった。
これが長い文。短い文はこう。
7月22日 晴れ
やった。
いかがでしょうか。
取り返しがつかないくらい分かりやすくなっています。
少しくらい躊躇した方がいいかもしれません。
ふと思ったんですが、私は何をしているのでしょうか。