表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

レッスン1「演出としての嘘」

 個人サイトを見るとその多くに日記というコンテンツがあります。

 今回はこのネットの日記という物にスポットライトを当てて、いろいろと考えていきたいと思います。

 さて、なぜサイトのコンテンツといえば日記なのでしょうか。


 手軽だし。


 ここで終わってはご先祖様に申し訳が立ちません。続行です。

 日記を書くにしてもネットに公開する以上「他の人に見せる」という事を意識しないといけません。

 なんでもない日常の事をただ綴るだけでは読んでいて面白くなりません。

 誰もが経験するような事は新鮮味がなくて、読者の興味を引かないと思われます。

 実はCIAのエージェントで機密情報漏れまくりとか、非日常を過ごしているような人ならそのままで十分ですが、そうではない我々一般人はそういうわけにもいきません。


 そこで私は提案します。

 「嘘」を利用しましょう。

 日常を描く中に演出としての嘘を混ぜるのです。

 例えば


 8月11日

 朝食を食べて家を出た


 確かにそれはそうなんでしょうが、このままでは人の心を震わせる事はできません。

 そこで私が手本としてちょっとした嘘を混ぜてみるので、上の文と比較してみてください。


 8月11日 雨

 朝目覚めるとそこはネバーランドでピーターパンがフック船長をファックしながら嘘ついて鼻が伸びていた。

 私は朝食にテーブルの上を飛んでいたティンカーベルを捕まえて味噌つけてそのままかじる。

 ピーターパンに伸びた鼻で殴られた。

 時計を見るとこのままでは遅刻してしまう時間だったので、急いで服を着替えて玄関へ向かった。

 玄関では執事が私のノートをちぎっては口に入れてもりもり食べていた。

「執事による羊の真似です」

 真顔で言い放つ執事に私は思わず突っ込みを入れた。

「それじゃラクダだろばーか」


 いかがでしょうか。

 本当は晴れだったのを雨にしてみました。

 このちょっとした嘘により平凡な日常が非日常へと姿を変えたのです。

 これを応用すれば、スリリングな日記になることでしょう。

 ふと思ったんですけど、私は馬鹿かもしれません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ