表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/64

レアモンスターを討伐する

 悲報。

 当たらない。


『狙撃は難しいか』


『もう7体逃がしているな……』


『グダってるね』


『イライラする』


『はよしろ』


『いやいや、的が小さいんだからしょうがないだろ』


『ちょっと近づいただけで逃げるしね』


『なんか民度悪くなってきたなぁ……』


『コメントの奴らって、ほんとオモロくないよな』


『初期の雰囲気の方がよかった』


『はいはい、古参アピール乙』


『当てやすくなるように調整するべきじゃない?』


「うっ……ごめんなさい……」


 なぜか、朝日が責められる流れとなってしまう。

 大体そういうのは、女性ファンっぽい感じがあるのだが。


(まずいな)


 グダると荒れるのは、配信あるあるだ。

 人が増えると、民度が下がるのもあるある。

 いよいよ、この辺りの対応力が求められるようになってきた。


「朝日さんの調整は完璧ですよ。下手なのは俺なので、上手くなるまで見てもらえたら、とても嬉しいです」


『二キ様、優しい♥』


『ゆっくりでええんやで』


『みんな楽しくコメントしよう!』


 一時的にコメントの雰囲気が良くなる。

 しかしこれは一時しのぎ。

 それに影山としても、もう命中させたいところであった。

 集中力がもたない。


「影山さん、3時方向、木の上にとまっています!」


「了解」


 すかさずウォールブレイカーを構え、スコープを覗く。

 400メートル先。

 木の上で、ブラックバードが休んでいる。

 スコープの中央でブラックバードをとらえた。

 しっかりとウォールブレイカーを支える。

 ブレないように。

 ふう、と息を吐く。

 その引き金を、一気に引いた。


「チュン!?」


 ばしゅっ! とバリアをすり抜けて銃弾がブラックバードをとらえる。

 するとブラックバードは木の上から、落下していった。

 ようやく、命中。

 しかも一発で、バリアに影響されず倒せた。

 影山はガッツポーズをとる。

 これまでの当たらなかったイライラ、鬱憤が発散された。


「しゃああぁぁぁぁぁああおらああああぁぁぁぁぁぁっ!!!」(※ご覧のキャラクターは影山です)


 ものすごいシャウトであった。


『ナイス!』


『やったああああ!』


『そんな声出るの(笑)』


『唐突なキャラ崩壊www』


『まあ、もう5時間も経過してるからなぁ……』


『二キもイラついてたんやなぁ……』


『マジでブラックバード倒しやがった』


『俺、あいつらにフンかけられことあるから、スッキリしたわ』


『え、マジ?』


『スッキリしたわって、フンだけにってこと?』


『きったね』


『ブラックバードの特性やで。戦わないくせに、ウ〇コかける』


『ウザすぎぃ』


『珍しい現象だけどね。ウンがつくって言われている』


『嬉しくねぇ……』


 豆知識が披露されるコメントを見つつ、ブラックバードの魔石を回収した。

 そしてドロップアイテムとして、皮が回収される。


「素材になる皮がありましたね」


『おお、ドロップアイテム!』


『これは熱い』


『良い素材になるかな』


『初のブラックバード撃破!』


『また伝説作りやがって!』


『いつも神回!』


『切り抜きがはかどるぜぇ』


「二キさん、おめでとう。ちょっと休憩したら?」


「そうだな……」


 ブラックバードが止まっていた木に、寄りかかる。

 この辺りはまばらに林があって、奥には森が見えた。

 森にはまた新たなモンスターがいる。

 もっと冒険がしたいなと、ワクワクした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
おはようございます。 ブラックバード撃破おめでとう! こういうすぐ逃げて時間を取らせるモンスター、ゲームでもイライラしますよね…そしてレア持ちだと更にイライラするという(笑)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ