頑張ろう!
ゴンッゴンッゴンッゴンッ
さっきから壁に頭を打ちつけているのはレオールである。
「やってしまったぁ・・・」
初授業でキレたレオールは自己嫌悪に追われていた。
「うるさい!静かにしろ!あ、隊長、そんな頭打ちつけてどうしたんです?」
「情緒こわぁい」
ルーカスの情緒不安定さにレオールはビビる。
「あのね、授業でイキッてる生徒にキレちゃってね」
「あぁ、そんなことだと思いましたよ、でも僕の時は静かでしたけどね」
「君の圧が強いんだよ…」
「えぇー」
やっぱクソガキにはクソが合うのだろうか。
「でもルーちゃんは教えるクラス違うでしょー」
そう、俺らが教えるクラスは別れてて、成績優秀なクソガキクラスは俺、成績がちょっと高いヤンチャものクラスはルーカス、普通成績はメア、下のクラスはマリアとなっていたのである。あいつここぞとばかりに悪いやつら押し付けやがって。
「なんかさー、次の討伐実践って全クラス合同なんでしょ?」
「あー、そんなことも言ってましたね。確か協力できるようにとかでしたっけ、でもあれ必要ですか?」
「もー分かってないなー。ルーちゃんとかは必要ないかもしれないけど、本来は討伐するとき、誰かが動けなくしてから倒すのが基本なんだよ」
「ふーん」
ふーんって、もうちょっと興味持ってほしい。
「ふふふ、ルーちゃんそんなことも分からないとは、もう一回生徒からやり直せばー?あ、イタイイタイ蹴らないで」
上司である俺が部下のルーちゃんに蹴られているとは。
「そういえば授業終わったら職員会議って言ってましたけど」
「え、そうなん?てか、臨時の俺らもでるの」
「知らね。そうなんじゃないんですか」
何でコイツはこんなにも口が悪いのか。誰だコイツをこんな風に育てたのは。…俺か。
勢いよくガラッとドアが開く。
「みんな会議するよ!!」
元気よくマリアが現れた。
「今回は、討伐実践の班決めだよ!!」
「え~、くじ引きでいいじゃん」
「なに言ってるのよ、相性があるでしょ」
いつの間にか戻って来たのか隣にはメアが座っていた。
「そのとおり!だから4クラス、全120人!班の数は二十班!みんなかんばろー!」
「「ええええ」」全教員
「やっと、やっと終わった…」
干物みたいになって潰れているのはレオールである。ちなみにメアはもう寝てる。
「帰る!もう帰る!家に帰ってやる!」
「すいませんねぇ、今日から少しの間、君らの家は教師寮だよ」
「えー、僕らもぉ?」
「うん。特にあの、えーと、パシリくんと、レオちゃんの部屋隣だから」
(パシリくん?)
何か腑に落ちないが、それよりも
「コイツと部屋隣なんですか!?」
「えー、やったー!泊まりいっちゃおー」
「部屋換え!部屋換…」
ガラガラとマリアは扉を閉める。まだ扉の奥から何か言っているが気にしない気にしない。
寝てるメアを見る。
「すごいね。レオちゃん。あのコの願いを一つ叶えちゃったよ。怪人が敵の学校でこんなにも気持ちよく寝てるなんて」
クスッと笑い、幸せそうに眠るメアに布団をかけて、隣で残りの仕事を始めた。
こう見えてマリアさんとってもヤバイ子です




