歓迎会!
「あーー!ひっま!」
急に大声を出して来たのは上司のレオールだ。
「どうしたんですか。ぶっ飛ばしますよ」
「おい」
そんな日常会話をする。
「何でここ、全然仕事来ないのよ」
「そりゃあね~、珍しい生物とか、新しい生物とか、全くもって無いわけで…、ま、君が暴れてた時は忙しかったけどね」
「ぐぬぬぬぬ」
どうやらクリーンヒットしたらしい。
「協力要請何て受けたくねえよなー」
「受けてもしないでしょ!」
「む、上司に敬語を使わないとは…不敬者め」
「そんなの今さらですよ」
ルーカスが突っ込んでくる。
「そーだ!暇だし新入隊員歓迎会をしよう!」
「いいですね。メア、隊長が奢ってくれるらしいぞ。たらふく食おう」
「お前だけ自腹でもいいんだぞ」
はあ!?ふざけんなよ!と、ルーカスがブーイングをする。
「私人間の食べ物ってあんま食べたこと無いのよね~」
「え、じゃあ今まで何を食べてたの?」
「うふふ、ヒミツ☆」
何やら不穏だが、あまり深くは聞かないでおこう。
「じゃあ、飲みに行くぞー」
「おー」
「飲み?」
「はい、ここが俺の行きつけ~」
「「…え?」」
「俺の行きつけ」
「「…エ?」」
どうみてもボロい空き家みたいな所だ。
「あー、言ってなかったけど、ここお化け屋敷と居酒屋合体してるから」
「いや、お化け屋敷に居酒屋なんて聞いたこと無いんですけど」
「俺普通とは違うのが好きなんだよね」
「聞けよ」
助けを求めようとメアをみる。
「お~!良い場所ね!」
クソが、コイツ怪人だ。
「嫌ですよ僕、普通のとこ行きましょうよ!」
「あ、もしかして怖いんだ~」
「怖いですよ!こんなん、いつ脅かしてくるか気が気じゃない」
「そこが良いんじゃん、じゃあ行こ~」
ルーカスを引きずって入っていった。
「さいっあくだ…」
ルーカスはヘトヘトだった。
「めっちゃ、ビビってたね、おもろっ」
笑う上司の頭をガシッと掴む。
「離して~」
「お酒って何?」
そんな様子を気にした事もなく、メアが呑気に質問してくる。
「ルーちゃんビビりすぎて飲む場合じゃなかったもんね。あ、あそこだよ。二軒目!」
「あ、今回は普通。よかった。早く入りましょう」
「急に元気になったわね…」
「では、メアちゃんの入隊を祝って、かんぱーい!」
「かんぱーい」
「いや~、やっとうちにも二人目は言ったよ~」
レオールはもう酒に酔っている。あいつ酒癖悪いんだよな。
「わー!隊長!あの寮どうなってるのよ!」
なんとメアが泣きながらグチを言ってきた。まさかこいつ泣き上戸か!?
ぴ~、と泣きわめくメアを見ながら呆れる。あー、二人とも酔ったらめんどくさいタイプだったよ。
ハア、ため息を吐く。・・・ま、楽しそうならいっか。残りの酒を飲みほした。
「前言撤回、良いわけなかった」
どうすんだよこれぇー!と、うだなれる。そこには、眠りこけた二人の姿があった。
結局、最後まで不運なルーカスなのであった。
楽しそうですよね!歓迎会!




