表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/48

13.彼女と仲良くなれたかい?-オレも実は惚れちゃいました-

全48話予定です


ヒューマンシリーズという作品群を寄稿しています(全て完結済み)

年末のひと時、もしよければ読んで頂けるととても嬉しいです!


ヒューマン 1

https://ncode.syosetu.com/n2996hx/


ヒューマン 2

https://ncode.syosetu.com/n8320hy/


【R-18】ヒューマン 3 -時間遡行によってもたらされたものは-(これだけR-18なので作者ページに載っていません。行為等の激しい描写などは極力なくしたつもりですので、読みやすいと思います)

https://novel18.syosetu.com/n2786ia/



また、単品で成立するお話として「あゆみと瞳美」という作品を寄稿しています(完結済み)

約8万文字の、一人称で書いてある作品です。よければ読んでくださると嬉しいです!


あゆみと瞳美

https://ncode.syosetu.com/n9926jo/



▼ヒューマンシリーズ、レイドライバーシリーズともに、過去作はすべて作者ページからご覧いただけます▼

https://mypage.syosetu.com/mypage/novellist/userid/2478453/



曜日に関係なく毎日1話ずつ18:00にアップします(例外あり)

※特に告知していなければ毎日投稿です


 ――さてと、次、次。


 カズはそのまま空母が入港している場所に向かう。今度はカレルヴォたちと話をする為だ。それは直ぐに見つかった。損傷した機体の傍にカレルヴォがいたからだ。


「大尉、よくやってくれた」


 カズはまずそんな言葉で労う。

「いえ、今回もゼロフォーに助けられました。彼女はとても優秀な女性ひとですね」


 素直な感想が漏れる。


「彼女と仲良くなれたかい?」


 カズがそう尋ねれば、


「ええ、どうも好いてくれているようです。オレも実は惚れちゃいました」


 素直な感想なのだろう。


 ――カレルヴォという人物は陽気で素直、とてもいい青年だ。だが、真に黒い部分を見せるにはちょっと、かなぁ……。


 カズはそう考えていた。確かに既に黒い部分であるサブプロセッサーの存在は教えてある。実際、ゼロフォーの躰が既にないという事実も認知済みだ。だがそれ以上の、例えば人体実験のような部分はあえて伝えなくともいいのかな、そう考えていたのだ。


「で、だ。そんな良い仲になっているところ申し訳ないんだけど、この三五FDIに当初搭載されていた生体コンピューターに換装する事になったよ」


 と伝える。カレルヴォは、


「もしかして本業に戻る、と?」


 そう返してくるので、


「そう、ちょっとばかり手が足りなくなってね。悪いけどそういう訳だから」


 とカズは答える。


「彼女とは、また一緒に飛べますか?」


 これが素直な疑問だろう。その問いに、


「情勢次第、といったところかな。もちろんその可能性は排除していないから」


 とだけ伝える。


 ――そうか、ゼロフォーの心にいろが付いたんだな、それは良かった。まぁ、この情勢がひと段落したらまた組ませてみようか。実際、驚異的な戦果を挙げた人物だ、周りがそれを望むだろう。


 そう考えていた。カズも、何も意地悪でゼロフォーを機体から降ろす、と言っている訳ではない。彼の考えている内容、その為には優秀なサブプロセッサーが一個、どうしても必要なのだ。


「セロフォー、聞いていた?」


 カズが問うと、


「はい、マスター。私もまたカル大尉と一緒に飛べることを望んでいます」


 抑揚がない声でそう話すが、カズにはそれが本心だと分かるものがあった。


 ――ゼロフォーは世辞を言わない。それは彼女に世辞を言う、という思考がないから。


 それを考えると、この言葉は本心なのだろう。


「きみにはやってもらいたい任務がある」


 そう伝えると、


「分かりました、すべてはマスターの意のままに」


 一切の異論や疑問は挟まない。それだけ自我のあるサブプロセッサーへの[調律]は絶対的なのだ。


「まぁ、どの道この機体は修理が必要だ。もしかしたら廃棄扱いになるかもしれない。何と言っても胴体着陸した機体だからね。その場合でも新しい機体の手配はするから安心して」


 とカレルヴォに対して話す。その言葉に[分かりました]と答えたのを聞いてから、


「じゃあ、早速で悪いけどこの機体から降りてくれるかな」


 そう言って整備クルーを呼ぶ。研究所付きの整備クルーが乗船していたのは前述のとおりである。そして、研究所の整備クルーはレイドライバーの他に、三五FDI、三八FI等それらの航空機の整備も出来るのである。いや、出来る人材に育て上げたというべきか。研究所の看護師がそこら辺の医師よりも知識も、技量も勝っているのと同様、整備クルーもまた優秀な人材が確保されているのである。


全48話予定です


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ