主人公があほだと作者もあほ扱いされる…
どうも、どうもどうも。
やらかしがちな人を主人公にしてはアレな感じの物語に仕上げて、ぱすぱす公開していっているものです。
本日は、頭の良くない感じのキャラクターを描写することで作者のオツムの具合まで疑われてしまうという、ややありがちな現象について語らせていただこうと思いますです。よろしければお付き合いくださいな。
私はかなり相当作品を発表しているのですが、おおよそ一人称の物語がほぼほぼだったりします。いわゆる、主人公が語り部となって物語が進むやつですね。執筆するとき『主人公に没入≒主人公に憑依』するタイプということもあって、一人称が一番書きやすいのですよ。
なんていうんですかね、私、いわゆる神様目線の三人称というやつがあんまり好きじゃないんですよねえ。なんかこう、えらそうな感じがするというか、演者を紹介するような雰囲気?そういうのにのまれてしまって、どこか他人行儀なストーリー展開になりがちで、余所行き面した創作になってしまうんですよ。
作者自身がおっちょこちょいでやらかし属性に長けているということもあってか、わりかし似たような感じの残念な主人公&サブキャラを描く事が多いんですけど……、個人的に、ちょっと三人称と相性が悪い気がします。
視野が狭いが故に起きる残念な展開というのは、主人公目線の心情の語りあってこそ…その愚かさが目立つみたいな思い込みがありましてですね。でもって、きっちりとしょうもない感じのオチにつながって、残念ここに極まれりみたいな感じでまとまってくれましてですね。
で……、残念な結末を際立たせるべく、文中にダメさ加減を倍増させるようなエピソードをぶち込むことが多いんです。いわゆる、作者の努力ってやつです、ええ。
読む人に
『おいおいコイツこんな事も知らんのかいwww』
『頭わるーwww』
『だから学んでおけとあれほど』
『バカは気楽でいいねえ…』
みたいな印象を植え付けるべく、断腸の思いで言葉を紡いでおりますとも(嘘)。
まあ、ぶっちゃけノリノリであほっぷりを書き散らかしているわけですけれども……、ぼちぼち被害のようなものを被ってしまうことがありましてですね。
あほな主人公(あるいは登場人物)ゆえに、漢字の間違いや慣用句の誤った使用をすることがあるわけですけれども。
どうもそれが…、私の落ち度であると見られてしまいがちだったりするのですよ。
たとえば…、知識が薄い上に一般常識を身につけていない主人公が、二重表現だとかおかしな言葉遣いだとか思い込んでた漢字表記だとかことわざの誤用だとかをするとですね。
「ちょwwwこれマジでハズイ誤字www」
「常識なさすぎ乙」
「…知らないのに貴族階級とか書かない方がいいですよ」
「解釈が間違ってます」
「本来の意味は○○ですけど」
みたいな感じの声がどこからともなく聞こえてきましてですね。
ありがたいことに、誤字報告で指摘して下さる方もいらっしゃいましてですね。
ちょっと待て…もしかして、私が間違えていると、思われている……?
おぅふ……、言葉を知らん主人公だからこそ、ざまあ展開に落ち着いたんじゃん……。
え……、ちゃんとした言葉使っちゃったら、頭のいい人間になっちゃうけど……?
ちょ……、頭が悪いキャラなんだから、先のことが考えられなくて詰んだんじゃん……。
はぁ……、常識が無いから、問題起こしても平気の平左でやらかし続けてるんですけど……。
つか……、一人称なんだから、私の言葉じゃなくて主人公の言葉なんだってわかってくんないの……?
作中で主人公ないし登場人物がド派手にあほを撒き散らしてくれるせいで、私まであほ扱いをされてしまうという悲劇よ……。
主人公が間違えてるだけで私はちゃんと知ってるんですよとか…言いづらいやんけ!!!
あほな主人公のせいで…ただでさえへっぽこな自分にさらに磨きがかかるやつじゃん!!!
グぉおおおお…なんという罪深いやつなのだ!!!
生みの親にこんなにも迷惑をかけやがって!!!
もう二度と……書いてやんねえぞ?!
みたいに、憤ることもごくごくまれに…ボチボチ発生していたりしましてですね。
悲劇が起きるたびに、私の貧弱な感情は無駄に揺り動かされ、震えあがるのですよ(よわよわ…)。
………とはいえですよ。
もともとのやらかしがちでそそっかしくて注意力散漫且つダダクサな気質も相まって、リアルに間違えているパターンなんかもございましてですね……。
うん……、私、主人公のこと、怒る資格、ないわ……。
と、いうことでですね。
このクソ暑い真夏に、誤字脱字おかしな表現その他もろもろ恥を晒しながら創作を楽しむ、おっちょこちょいの残念な人がどこかにいるというお話でした……。