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伝説の虹の中の空飛ぶ魚へ、夢をのせて  作者: 藍春希
2章 祖父の本と空飛ぶ魚の伝説
3/6

祖父の話と飛行機雑誌

3話 祖父の話と飛行機雑誌

咲は興奮冷めやらぬ気持ちだった。彼女は悠斗にこの新たな発見を伝えるために、携帯電話を手に取りだした。番号を入力し、電話をかける音が少しばかり緊張と期待で胸を躍らせた。


数回の呼び出しの後、悠斗が電話に出た。


「もしもし、美咲さん?」


「悠斗くん、すごいことを発見したの!祖父の話に出てきた虹の谷と空飛ぶ魚、それらが実在するみたいなの。」


悠斗の声には驚きが感じられた。


「本気?どうしてそんなことが分かったの?」


「祖父が昔、本当に空飛ぶ魚を見たことがあったみたいなの。そして、その空飛ぶ魚たちが住む場所、虹の谷についての古い本があるんだ。その本には、虹の谷の場所や空飛ぶ魚の特徴、そして空飛ぶ魚と交流する方法などが書いてあったんだよ。」


「信じられない…でも、それってどうやって行くんだろう?」


「まだ詳しいことはよく分からないけど、この伝説には冒険と夢を追い求める者に幸運をもたらす力が込められているって祖父が言ってたの。私たちも冒険に出て、虹の谷で空飛ぶ魚に会えたら、何か素晴らしいことが起こるかもしれないし、私たちの夢が叶うかもしれない。」


「そうかーそれは、素敵だね。あっそうだ、確か」


「・・・・・・・何、なんか、ゴソゴソ言ってるんだけど」


「ああ、ごめんごめん、なんかさ、そんな話、飛行機雑誌で、見たような気がするんだ。何号だったかな、これかな。」


「そんなの、載ってるの、だって、伝説、空想の話でしょ。そんなの飛行機雑誌に載せるの。」


「いや、これはね、わりと最近の話でね、パイロットが、空を飛んでいるとき、虹が出ていて、そこに、無数の魚が飛んでいたという事が書いてあって、僕は、なんか、美咲さんの話を聞いて、思い出したんだ。」


「えっそれって、何処、何年前の話、どんな魚だったの、やっぱり、虹色だったの、魚の尾は、孔雀の尾みたいだったの」


「ちょっと、まって、今探してるから、、ああ、あった。そう、これだよ、この表紙。なんか、虹と魚が映っていて、ほら、空飛ぶ魚っていう新型飛行機が、表紙を飾っているんだ。」


「見たい、見せて。」


美咲は悠斗に雑誌の写真を送るように頼んだ。悠斗は慌てて、雑誌の表紙を撮影して、美咲に送った。美咲は、携帯の画面に映し出された雑誌の表紙を見てた。

「これが、空飛ぶ魚?」


「そうだよ。この雑誌は、飛行機の専門誌で、最新の技術やデザインを紹介しているんだ。この空飛ぶ魚っていうのは、水中で魚のように泳ぐこともできるように設計されたんだって、でも、実際には、水中で泳ぐことも、出来ないんだけどさ」


「すごい、魚みたいに泳げるの?」


「さっき言ったんだけど、まあいいや。いや、泳げないよ、普通に空を飛ぶだけ、だけど、従来の飛行機より、魚のように機敏なんだ。」悠斗は、その飛行機が従来の飛行機より、いかに優れているかという事を、早口に、饒舌に話した。


「最高速度がさ」悠斗が言うと同時に


「わかった、本当にすごいのね、その、空飛ぶ魚の飛行機。」悠斗の言葉を遮るように美咲は、言った。


「うん、そうなんだ、その空のさか・・・」

「・・・ちょっとまって、飛行機は分かった、で、その話の内容は、空飛ぶ魚の内容」


「えー、そうだったね。」

悠斗はページをめくり、その、記事の内容を見つけた。


「ああ、そうだね、なんか、この人、プライベート飛行機を操縦していると、虹が見えたんだって、見惚れていると、突然、魚たちの群れが現れたんだって。それは、幻想的だった。でも、それは、一分くらいの間で、もしかしたら、夢を見ていたかもしれないと思ったんだって、でも、あまりにも、記憶に、現実的に残っている。っていう話かな」


「そうなんだ、その話では、よく分からないね」


「そうでも、ないさ、場所がどこだったって書かれている。案外、近いんだ。鹿児島県の、風の島って呼ばれる島なんだ。これは、重要な手がかりさ、私の推理には間違いない。」


美咲は、笑った、腹の底から。


「悠斗君・・・そのアニメの見過ぎじゃあない。」

「ふむ、よく気付いたな。」

二人は、お互い、笑いながら話を終えた。

今回は、会話だけでした。次回、冒険に出ようかな、それとも、学校の生活を、もう少し書いて、美咲と悠斗のやりとりをしようかな。悩む。とにかく、話は続くでしょう。


楽しんでいただけ、想像を巡らせて、心待ちにしていただけたら、嬉しいです。

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