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6人目・とある伯爵令嬢〈エピローグ4〉
結局、学園で騒動は起きなかったようで、母としてはひと安心です。
なのに。
あの娘、なぜ、あえて、あのキャラを選びますの!?
母は、理解に苦しみます。
やっぱり、娘に前世の記憶はないのかしら?もしくは、あってもゲームの記憶はない?
それとも、あのキャラのことを忘れてますの?
あの娘なら、いくらでも優良物件がいいよってくるでしょうに。
いくらでも優良物件が選べますのに。
なぜあえて、ツンデレをこじらせまくったような、ひねくれキャラがいいというの!?
……やはり、私の娘だった、ということなのかしら。
私には似ていないと思っていたのに、こういう点で似ていると感じるなんて。
まあ、仕方ありませんわね、あの娘があんなに幸せそうな顔をするのだから。
母としては、この先の幸せも願わずにはいられませんわ。
うちの侯爵家、堅実を目指してきましたけれど、それでも力がありますのよ。
娘のこのくらいの願いなら、十分叶えられる範疇です。
まず、ジェイド様にお話しして、いえ、ジェイド様は徐々に慣らす方向で。
お義父様とお義母様には、ぜひ味方になっていただいて。
王太子殿下には根回しをして。
魔術師の塔にも話をつけておきましょうか。
それから……。




