不倫したい!~優子サイドストーリー~大学編6
前回の続き
ようやく優子は口を開く
「いきなり、おじゃましてごめんなさい。
ありがとうございます」
男は、読んでいた本を閉じた
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「誘ったのは、俺だから謝る必要はない
あそこで、凍死されても困るからな
で、とうとう遊ばれてたのが、わかったのか?」
優子は、目を見開いた
目の前の男は、何を言っているのだろう
この人は、確かに初対面なはずだ
なぜ、遊ばれたと?
「どういうことですか?
なんでそんなこと知ってるんですか?」
「近所だからね、たまたま見かけることが
あったのと、いろんな女が変わる変わるくれば
まぁ、ろくな男じゃないのはわかるが
何年か同じ女をみたのは、あんただけだったから
本気かと思ったが、あんたは、いつも終電で帰ってるんだろ?」
「そんなことまで知ってるなんて、
ス、ストーカー!?」
「は?!バカじゃないのおまえ、
こっちは社会人だ、学生みたいに暇じゃないよ
愚痴ってるの聞いたことがあったんだよ
あの野郎の仲間と話してるのを、たまたま
だから、今日は察しがついたんだよ
なんかあったなって
助ける義理も何もないが
見てしまったから見過ごせなかったんだ」
「バカってなによ!私こう見えても優秀なのよ!」
「自分で優秀とかいうヤツは、大体バカだろ」
「は?なんではじめてあったあなたに
バカバカ言われなきゃならないの?」
「バカだから、バカっていってんだろ
ってか気づけよ、見ればわかるだろ?
あの男はどう見ても遊んでる顔だろうが
何で今までわからなかったんだ?
おかしなところは、長くいて1個もなかったのか?」
「、、、、、、、ちょっと変だなと思うことはあったわよ」
「やっぱりお前、バカだろ」
何をっと言い返そうと思ったが
この名前も知らない男の穏やかな笑みに言葉を飲み込んだ
「まぁなんだ、早めに気づけて良かったんじゃないの?
アイツとは、ヤってないんだろ?」
「!#%x‘:なななんで、、、」
ニヤリと笑い
「それもアイツが愚痴ってたぞ~
お前バカだな」
今日何度目のバカと聞いただろう
でも不思議と優子は
さっきまでの、絶望的な悲しみを少し忘れることが
できていたのだった
最悪なクリスマスイブに出会った男が
人生の最高のパートナーになることは
この時の優子は、まだ知らない。