ここまでの主な登場人物まとめ
過去の文章の誤字や矛盾部の修正や空白の修正が大体終わったので、一旦これまでの人物一覧回を挟んで、明日から本編更新を再開させていただきます。
地図については、控え用のは出来たのですが、皆様にお見せできるような形にしようとしたら、ものすごい時間がかかりそうだったので、一旦見送らせて頂きます。申し訳ございません!
<神サイド>
・イナリ
地球での居場所を失い、アルトの世界で手伝いをすることになった豊穣神。
……のはずが、ゴブリンを人間と誤認して襲われ、身を守るために無駄に丘を一つ魔境にしてしまい、見事魔王の称号を手に入れ、人間を混乱させる元凶になっている。
小麦のような金色の長髪と狐の耳と尻尾を持つ少女で、基本的に緑色の着物を着用していた。軽く、硬く、弱い。
能力は、常時発動する植物の成長促進、風の操作、他人の認識に干渉して自身の姿を消す力の三つ。
現在はアルトと定期的に連絡しつつ、地球での反省を基に、エリック達のパーティに保護され、そのままパーティに加入しつつ、人間との交流を進めている。
・アルト
イナリを自身の世界へと招いた創造神。
世界の管理が自分一人では厳しく感じ、手伝ってくれそうな神を探していたところ、イナリが目に留まりスカウトした。
白い服に身を包んでいる十七歳前後の銀髪の少年。大雑把な性格で、割と仕事が雑。
神託という形で地上の人間を操作し、地上で実体化した歪みに対処させているが、コスト管理の都合上、神託が解釈を要するレベルの抽象性を伴っているため、人間を混乱させる元凶になっている。
<人間サイド>
・エリック
エリックのパーティもとい、「虹色旅団」のリーダー。
青い髪を持つ剣士で、ディルと同期。派手さは無いが、トレントを両断できたり魔物を即座に処理したりと、その実力は確かなものである。
冒険者の中では比較的珍しい、温厚、真面目、堅実な性格で、普段は情報収集や後進育成も兼ねてギルドの仕事の手伝いをしており、冒険者からの評価は高い。
しかし、本人は極力表に出さないようにしているが、パーティ名を付けることに躊躇するレベルでシャイ。
・ディル
「虹色旅団」のメンバーの一人。
職業としての盗賊で、斥候役。かく乱や囮役、投げナイフや弓での狙撃など、かなり色々な仕事ができる。
黒い髪を持ち、黒い服装を好む傾向にある。
エリックと同じく堅実な思考を持っているが、それが日々の訓練という形で反映されているため、思考が脳筋に寄りがち。
乱暴な言葉遣いに反して面倒見の良い性格ではあるが、その割にデリカシーが無い。また、目つきが悪く、子供からは怖がられがちで、本人はそれを気にしている。
そのため、普通に接してくるリズやイナリを内心ありがたく思っている一方で、トラブル製造機になっている二人には手を焼いている。
・リズ
「虹色旅団」のメンバーの一人。
魔法学校を飛び級で卒業した魔術師であり、様々な魔法を駆使してパーティを支える。得意な魔法は火属性だが、その他の属性もそれなりに扱える。魔法使いと呼ぶと怒られる。
赤い髪を持ち、本人のサイズと釣り合わない三角帽子を被っている。本人曰く「魔術師のアイデンティティ」らしいが、時折ドアに引っかけたり、屋内での置き場所に困ったりしている。
イナリが現れる以前のトラブルメーカー筆頭で、他所で魔法使いに喧嘩を売ったり、持ち帰る方法に困るような魔道具を買ってきたりしていた。ディル曰く、「世間知らずのガキ」だったらしい。
魔法に関する話には目が無く、魔道具や魔法理論の話を振ると延々と喋り続けるほど。
・エリス
「虹色旅団」のメンバーの一人。
普段は教会で回復術師として働いている神官だが、冒険者としても活動する少し珍しいタイプ。回復と結界による支援が主な役割。エリックの事務仕事を手伝ったりもしている。
長い銀髪と青い眼が特徴的で、白い神官服を着ている。
アルトを主神とするアルト教の神官ではあるものの、あまり熱心なタイプではなく、周囲からの評価も「あまり神官らしくない」というものであった。
イナリと出会う前はクール系だったはずが、今ではイナリを愛でることを第一優先にして、如何にイナリからの好感度を上げるか策略を巡らせ、パーティメンバーからも警戒される不審者へと転職した。
意外とお金持ち。
・ウィルディア
リズが卒業した魔法学校の教師兼研究者。リズに魔法を教えた人物でもある。
普段は白衣を着て研究室に籠る、あまり外に出ない、不健康な生活をしている。しかし、頻繁にリズが遊びに来るし、学校の授業も担当しているため、本人はあまり気にしていない。また、リズが冒険者をしていることに対しては少々不満を抱いている。
イナリが魔王であることを見抜き、「魔王が魔の森に住み着いて大変じゃよな~」とか呑気な事を告げる本人に、事の深刻さを認識させた功労者である。
今最も興味がある事は、イナリが一体どういう仕組みで力を地面に送り続けているのかという点。
・フレッド
元冒険者で、現在は門番として働いている兵士。近所では気さくな兄ちゃん的な認識をされている。
普段は真面目に仕事をしているが、エリック達の時は殆ど顔パスで通していたため、拘束されていたイナリの危険物持ち込みを許してしまい、最終的に始末書を書くこととなった。
その反省を活かして、トレント達を殲滅した後のエリック達に何か持ってきてないか確認するなどしていたが、それでも神器の存在が露呈することは無かった。
現在は、魔境化の影響で煽りを食わないか心配している。
・アルベルト
メルモートの冒険者ギルド長。年齢は四、五十代。
エリックやディル曰く、現役の頃はものすごく強かったらしいが、大雑把な性格がそれをかき消している。
・リーゼ
メルモートの冒険者ギルドの受付嬢で、実質的にはギルドを取りまとめている人物。ギルドの事で困ったらリーゼに聞けば大丈夫だと言われる程信頼されている。
森で保護されたイナリの事を内心気にかけている。
・アリエッタ
ギルドの事務員の一人。
怖いものが苦手で、運悪く、夜勤の際に訪れたイナリに驚かされて気絶した。その事件以降、夜勤はしなくていいとギルド長からお墨付きをもらった。
・ハイドラ
リズの友人の錬金術師の、ウサギ系獣人。リズより少し年上。元気だがマイペース。
獣人ではあるが、獣人の社会構造に対しては不満があるようで、その話になるとものすごい勢いでまくし立て始める。
錬金術師の中でも、薬学系の領域で主に活動している。
ブラストブルーベリーポーション計画を進める上での重要参考人のような立ち位置になっている。
・ガルテ
エリック達が普段利用している鍛冶工房の職人。
イナリが転んでブラストブルーベリーを潰す危険を無くすための器具を作った。
・チャラ男パーティ
エナ、カミラ、ダンテ、チャラ男の四人で構成された冒険者パーティ。結成してからさほど時間は経っておらず、新米と中堅の間くらいの実力。
エナとカミラは、イナリが酒場で起こした事件を一通り目の当たりにしており、ギルドで見かけるたび心配になっている。
・アリシア
メルモートの街で神託を受ける聖女。普段は回復術師として働いている。
エリスと同じ神官養成所で育ったために仲が良く、二人だけの時は砕けた口調になる。
 




