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バツイチ子持ちとカレーライス  作者: Crosis


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ネットワーク

「お、悩み?俺が聞いてあげようか?」

「良いです。結構です。何も無いですから近寄らないで下さい」


思えば私の不倫相手もこの様にして近づいて来たのだと今になって思う。


弱っている時、悩んでいる時、そういった時に奴らは私達女性を自らの性欲を満たす一時の快楽の為の道具があるとしか思っていないであろう事が今の地雷社員を見れば分かるし、不倫相手が結果的に私を捨てて逃げまくっていた事を見れば明らかである。


ぱっと見は優しそうに見え、あの時は簡単に騙されてしまった。


単に見る目が無かった、経験が無かったと言えばそれまでなのだが、良く良く見ればこんなにも分かりやすかったのかと、そしてこんな奴を見抜く事が出来なかったのかと自分で自分が嫌になる。


「そんな寂しい事言わないでよ。ね?俺こう見えて相談訳めっちゃ上手いよ?」

「うるさいしつこい喋らないで構わないで近寄らないで下さい。店長にチクりますよ?」


コイツは左遷させられた上に懲りずに私にちょっかいをかけようとして先輩おばさんと真面目社員君により店長にリークされて説教を喰らったばっかりでは無いのか?と疑いたくなる程懲りていなければ悪いとも微塵も思っていないのであろう。


こんな人間のせいで私は、と思わず人のせいにしたくなってしまう程にコイツは屑だと思ってしまう。


「あー、ごめんごめん。そんなつもりじゃ無くてただ純粋に力になってあげたくて───」

「私は今、少しずつではあるのですが恩を恩で返している所ですので邪魔しないで下さい。私は貴方に興味が無いので話しかけないで下さい」

「こりゃまた偉い嫌われ様だなぁー。まぁ、いつでも相談には乗るからもし愚痴を聞いて欲しい時とかがあったらここに電話してよ。じゃあ俺がいたら嫌だろうから向こう行くね」


そして地雷社員は私に電話番号を書いた紙を渡して何処かに消えて行ったのを見届けて私は地雷社員から貰った紙をゴミ箱に捨てる。


持っているだけで不幸になりそうな物等直ぐに捨てるがましだし、この渡された紙が、まるで不倫をしていた私自身だと言われている様な気がして、その紙を持っているだけで猛烈に気持ち悪さを感じてしまった。


そして私は知っている。


この地雷社員は既にここの職場のめぼしい女性従業員へ部署関係無く言い寄っている事を。


部署は違えど昼休みには少なからず顔を合わすしベテランである先輩おばさんと共に行動しているのだ。


私も入ってもう直ぐで二か月ぐらいなのだがもう既にネットワークが築かれて来ている為それなりに新鮮な情報は入ってくる。

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